アメブロは近いうちに閉鎖します。
せっかくアメンバーになってくれた方、最近は更新していませんでしたが以前見ていてくれた方には申し訳ありませんが、もし良かったら移転先のブログをたまに覗いて頂ければ幸いです。
ではでは
「俺はたかりか。音楽(ギター)やっててフリーターやってます(キリッ」
これを聞いた限りでは金髪にピアスとかして如何にも頭の悪そうなバンドマン風格が漂ってそうな設定だが、頭が悪いという点を除いては実際にそれとは異なる。背は小さいし染髪もしてないその見てくれは、ステージ上で華やかに演奏したりするバンド等とは全く縁のなさそうな何とも地味でさえない野郎に他ならない。
そんな彼にはその風貌に見合った趣味がある。そう、それは今や日本が世界に誇るサブカルチャー、すなわちアニメや漫画といった俗にヲタクといわれるものだ。ここ近年その世界観にすっかり魅了されている彼は、夜な夜な一人TV画面の中に映る美少女に向かって「○○は俺の嫁!」「○○たんマジ天使!」「○○俺だ―!結婚してくれ―」等と言いながら日々アニメを消化するのが日課である。
そして季節は秋。残念な彼は言った。
「秋と言えば読書だろ常考!新しいラノベ欲しいお( ^ω^)ペロペロ」
思い立ったが吉日、その日は久々に地元の某ヲタショップまでラノベを買いに夕方出かけた。
「お酒やタバコには興味ないけど~フンフ、フンフン♪」
目的地までの道中、最近ハマっているアイドルマスターの神曲たちをiPodで聴いて半ばとらんすぅうっうー!状態のままエレベーターで7Fまであがり、お店に入ってまずは正面の新刊台をチェックする。
ここで色々な可能性を思案し特に買うものナシと安堵した所で、目的の物があるラノベコーナーへと向かう。
お目当ての物は事前にアマゾン先生のレビューで下調べを済ませていたので、まずはそれを探す事に。
チェックしてきたのは割と最近出たものばかりだったので、平台に面で出てはいないかと探していたところに、突如前触れもなく見覚えのない二人組(ひょろいメガネ君&小太り)が話しかけてきた。
その時の会話の一部始終↓↓
メガネ「#$%&‘()@*…」
ワイ「ふぇっ…!?(←イヤホンしていたので聴こえなかった)」
メ「何か面白そうなのはありますか?」
ワ「えっ!?…あー、そうっすねー。分かんないっすねーw」
メ「よくラノベは読まれるんですか?」
ワ「まぁ、ぼちぼち…」
メ「漫画は読まないんですか?」
ワ「いや、読みますケド…」
メ「どんなの読むんですか?」
ワ「色々読みますケド…、、日常とかも読みました(←近くにあった)」
メ「あー、自分それ1巻読んで買うの止めましたwなんかあんま面白さが良く分からなかったのでww」
ワ「あ、そうなんですか(^^;)」
メ「ラノベの表紙ってみんな女の子ですよねー。それで内容にも沢山女の子出てきてキャッキャウフフしてる感じですし。何でそういうのばかりなんですかねー?」
ワ「あー、自分にもその辺は良く分からないっすわー ww(えーっ、なに言っちゃってんのこの人!?つか何でここいるの?バカなの!?死ぬの!??)」
そんな感じの身のない会話というか質問攻めがしばらく続き、もう一人の方も話すようになって…。
小太り「この後はどうされるんですが?何か予定とかあるんですか?」
ワ「あー…、友達と待ち合わせしていて…(←特にそんな予定はない!)」
太「そうなんですか、残念ですねー。この後どこかでお話したいなと思ていたのに」
ワ「そうだったんですかー、あははははは…w」
太「これも何かの機会ですし、連絡先交換してまた会って話したりしませんか?」
ワ「!??あ、ヤバい。待ち合わせ時間過ぎてしまっているので、もう行かなきゃいけないので失礼します!!ごめんなさい!(←逃げましたw)」
店を出て外で一服する。
自分の肺から吐き出される紫煙の先を眺めながら「あれは一体何だったんだ!?お陰でラノベは探せなかったし、薄い本も全然見れなかったじゃねーかwwあーいうお店で出会い厨みたいのが出没するのが流行ってたりすんのか!?そりゃ話しかけられたのが可愛い女の子だったりしたら、多少怪しくてもホイホイついて行っちゃうかもしれないケドさ☆★いや、だが、しかし…」等と考えつつも、気持ちを切り替え別のショップへ行く事に。
しかしお目当てのものはなかなか見つからず、結局その後普通の書店も含めて5件ほど廻ってようやく買う事が出来た。
その時は3作品ほど購入した(全てラブコメw)のだが、既に読み終えたのでかるくご紹介するでござる。
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』【ガガガ文庫】
→「僕は友達に少ない」に似ている作品(帯で平坂読も絶賛してるしw)と聞いていたのだが、自分の読んだ印象だとそうでもなかったように思えた。確かに隣人部のようなに活動内容が明確じゃない部活があって、そこに一部クラスで孤立している残念な人間が参加している点で言えばそれに当てはまるかもしれないが、そんなのはどこぞのSOS団しかり良くある設定だし今更それをパクリのようには思わない。残念という部分に関してはこっちの方が更にダメな感じで、その上捻くれているから考えが色々と深い気がする。まぁそれは平坂読よりもこっちの作者の方が文章は上手いので、その辺の影響もあると思われる。似ている例で表すなら、主人公とヒロインの会話のやり取りは西尾維新じゃない化物語の阿良々木と戦場ヶ原かな。
面白かったかと聞かれれば、間違いなく答えはイエス。残念さ故に引き出されるその捻くれた考え方、またその会話のやりとりが総じて面白かった。まだ2巻までしか出てないのでこれからもっと伸びるであろう楽しみな作品。
『カフェとオレの先輩』【MF文庫J】
→これは本当に笑った。とにかくギャグが秀逸過ぎるw作者は本当ボケとツッコミの間の取り方が上手いと思う設定は財閥の世間知らずの御曹司が社会勉強の為にカフェでバイトするといった単純なものだが、そこにいる店員の女の子たちがひたすら面白い。カフェなのにコーヒーとか入れずに主人公とずっと漫才している感じで、もうその内容がバカ過ぎてヤバいよ。
自分は電車の中で笑いをこらえるのに必死になり過ぎて喉がつったので、読む時は場所には十分注意した方が良いと思う。
『のうりん』【GA文庫】
→舞台は農業高校で、そこで寮生活をしている主人公の周りで起こるキャッキャウフフです。内容は荒川弘の「銀の匙」に似ているかも。作者さんはこの作品を書く為に1年間ほど実際に農業高校で取材をしたらしく、故に農業に関して書かれている事はリアリティがあってすごく勉強になるのでそこもまた面白い!ただ個人的には序盤ラブコメのコメディの部分で若干物足りないと言うか、笑う所なんだろうけど自分にはあまり笑えなかったりした部分もしばしば。でも別にそれ以外は全然面白かったし(特に悪友みたいな奴がw)、結構続きの気になる終わり方をするタイプだったので、次巻も買わずにはいられない。因みにこれはまだ1巻しか出てない。
結論:ラブコメは最高に面白い。