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ハリトラメソッド鍼禅(立禅・武術・鍼灸)

【目的は養生のため】
一般の治療は、どこか不調が出て具合が悪くあってからケアを施すものが多いが、ここでは自分で体調をコントロールし大事に至らない養生法を学んで実践していくことを目的としています。

人気のあるスイーツ購入のため、行列で立ち続けてると足がだんだん疲れてきますね。
 あるいは、テーマパークの人気アトラクションで「60分待ち」とかで立ち続けると足が棒になった経験のある方も多いでしょう。

じっと立っているとき、別に足を動かしているわけでもありません。
ただじっと立っているだけです。
なぜ立っているだけでも疲れてしまうのでしょうか。
実は立っているだけでも、足の筋肉は使われています。
足の筋肉だけではありません。
じっと立つ姿勢を維持しようと、つま先・アキレスけん・太もも周辺など、下半身の大半に大きな力が入っています。
ちなみに頭は、5キロほどの重さがあります。
ボウリングの球くらいの重さを、首の骨で支えているというイメージです。

長時間じっと立ち続けているだけでも、体全身の筋肉を使っていて、疲れてしまいます。
歩いているほうが、多くのカロリーを消費できますが、本屋でじっと立ち読みしているだけでも、カロリーを消費しています。
ちなみに体重60キロの人が1時間ほど立ち続ければ、120キロカロリーも消費されます。
無視できない量なのです。

ならば、その立つことを有効に活用しようというのが鍼禅の立禅。
立禅の基本的スタイルは両手でボールを抱えるようにして、高めの椅子に腰掛けてるようなスタイル。


立禅で期待できる効果効能
【下半身には全身の血液の70%が集まる。ふくらはぎがポンプのはたらきをしてくれる】
下半身には全身の血液のうち、約70%が集まるとされています。
心臓に近い上半身の血液は比較的負担が少なく心臓に戻りますが、下半身の血液は重力に逆らって心臓に戻らなければいけないので、多くの血液が集中します。
そこで、ふくらはぎのポンプのようなはたらきが血流にとって大切になります。ここに、ふくらはぎが「第二の心臓」と呼ばれる理由があります。

【ふくらはぎを構成する筋肉】
ふくらはぎは主に、ヒラメ筋と腓腹筋で構成されています。
膝の下から始まって、アキレス腱につながる筋肉がヒラメ筋です。また、ヒラメ筋に覆いかぶさるように膝上から始まってアキレス腱につながる筋肉が腓腹筋です。

立禅のポイントは、かかとを完全に地面につけず、少し浮かすようにすること。

血流アップで冷え性・むくみ改善
メリット1:下半身の血流改善は全身にも好影響
ふくらはぎには、血管だけでなくリンパ管も多く集まっています。
運動不足や同じ姿勢が続くと、静脈血や不要な物質が下半身にたまってしまうので、これらを上半身へ流すことが大切です。
血流が良くなることで「冷え性」が改善されたり、不要物質が流れれば「むくみ」を解消させることもできます。下半身の血流が良くなると、その効果は全身にも好影響を及ぼすと言われています。

メリット2:ふくらはぎの筋力アップや脂肪燃焼効果
立禅には、ウエイトトレーニングの基本的種目の「カーフレイズ」と呼ばれる筋力トレーニングの効果も含まれており、血流改善はもちろん、脂肪燃焼や筋力アップの効果も期待できます。
運動をする人であれば、足が速くなったり、ジャンプ力が向上するなどの効果が得られるでしょう。今回のように立ったまま行う立禅は、ふくらはぎ全体にまんべんなく負荷をかけることができるので、エクササイズを継続すれば、スラッと引き締まったふくらはぎを手に入れることができるかもしれません。

メリット3:足のつりやすさやこむら返りの防止
運動をしている時に足がつりやすかったり、普通に過ごしていてもいきなり足がつったりした経験はありませんか?
筋肉を使わずに凝り固まっていたり、血流が滞って温度が低くなっていたりすると、どうしても足はつりやすくなります。
特に気をつけたいのは「こむら返り」という筋肉の痙攣です。日頃からふくらはぎの運動を続け、筋力アップや血流改善を意識していれば、この「こむら返り」を防止することもできます。

運動が苦手な方にもできる適度な運動
立禅によるふくらはぎにかかる負荷は、水泳やランニング、厳しい筋トレなどが苦手な方でも簡単にできる手軽さがあります。
また、場所や時間を選ばないから、デスクワークが長く続いたり、外の気温が運動に適さない季節にでも行えます。
ふと思い立った時に、立禅の運動に取り組んでみて、ふくらはぎに刺激を与えてあげましょう。
ふくらはぎの活性化は、全身の健康に保つためにも効果的です。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防法は、

 ウイルスへの接触機会を減らす、

 私たちの身体の抵抗力を高める、

の2つです。

 ①については、新型コロナウイルスとの共存を想定した「新しい生活様式」が示されています。

 一方、②での対策は、ウイルスの宿主となる人の側で、ウイルス感染に対する抵抗力を高めることです

 具体的には、適切な食事・運動・睡眠であり、特に、機能性食品成分が注目されています。

 例えば、ビタミンやミネラルといった必須栄養素は、身体の免疫能の維持に、文字通り必須です。

 特に、ビタミンDは、免疫賦活作用や抗ウイルス作用、抗炎症作用を有しており、COVID-19の感染予防および重症化予防の働きが期待されています。そしてすでに、COVID-19の罹患率や死亡率、重症度と、ビタミンDとの関係が報告されています。

 


⑴新型コロナウイルス重症者は明らかに血中ビタミンD濃度が低かった?


まず、なぜコロナ重症者でビタミンDの濃度が低かったかどうかという議論が起きているのかの背景について説明します。

そもそもビタミンDをはじめとするビタミンは正常な免疫機能を維持するために重要なのはご存知かもしれませんが、特にビタミンDが足りないとウイルス性呼吸器感染症や肺炎のリスクが上がってしまうことや、逆にビタミンDをサプリメントとして摂取することがそれらのウイルス性呼吸器感染症やインフルエンザなどの病気を予防することがこれまで報告されてきました(20212月現在、まだ医学的には議論がされているところで、ビタミンDによる明確な効果が認められているわけでは有りません)。


そのような背景がありコロナウイルス感染においてもビタミンDの関与が示唆されていたのです。


実際、欧州の報告では血中のビタミンDが低いとCOVID-19にかかる可能性や死亡率が高いという相関関係が示されたものがあります。

 もちろんこれは因果関係が示されたわけではないので、ビタミンDが足りていないからCOVID-19が重症化したと決めつけるのは早計ですが、何らかの関係はありそうです。







⑵免疫で重要な働きをする「サイトカイン」とは?


ではここで先ほどのビタミンDの機能をさらに理解するために重要なキーワードである「サイトカイン」について説明しようと思います。


人の体内では怪我をしたり病原体が体内に入ると、それらの状態を感知した細胞が他の免疫細胞を呼び寄せる「命令」を出して、怪我を治したり、体内に入った病原体をやっつける仕組みが備わっています。


この「命令」のことをサイトカインというのですが、このサイトカインが正しく働かないと治りが遅くなりますし、働きすぎると異常ではない正常組織まで壊されてしまいます

そのため、免疫を正常に保つためにはこの免疫の免疫系統であるサイトカインの働きをコントロールすることがとても大切になります。





免疫におけるサイトカインの役割

サイトカインは主にタンパク質からできており、細胞から生産・分泌される物質です。サイトカインは細胞同士の情報を伝達し、免疫細胞を活性化させたり抑制したりするはたらきを持っており、免疫機能のバランスを保つための重要な役割を担っています。


サイトカインの種類

サイトカインは主にインターロイキン類、インターフェロン類、ケモカイン、造血因子、細胞増殖因子、腫瘍壊死因子に分類できますが、体内には約800種類存在すると言われており、今も発見が続いています。


炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカイン(陰と陽)

免疫細胞は病原体やがん細胞などの異物を体内で認識すると、IL-1IL-6TNF-αなどの炎症性サイトカインを誘導することによって生体の炎症(異物排除)を促し、免疫反応を活性化させます。

一方、IL-10や、TGF-βなどの抗炎症性サイトカインは、こうした免疫反応が過剰にならないよう炎症を抑制する作用があります(東洋医学に例えれば、まさに陰と陽の関係と言えるでしょう)


 しかし、ウイルスの侵入や薬剤投与などが原因で炎症性サイトカインと抗炎症性サイトカインのバランスが崩れ、炎症性サイトカインの分泌が過剰になると、次々と炎症反応が起こります。


 この結果、自分の細胞まで傷づけてしまう現象を「サイトカインストーム」と呼びます。

 サイトカインストームが起こると、感染症の重症化や自己免疫疾患などの疾患をもたらすことがあります。

 また血管内凝固症候群や心筋梗塞や脳梗塞、低酸素血症などを引き起こしてしまいます。

 特に高齢者や基礎疾患を持つ人に起こりやすいことがわかっており、サイトカインストームを引き起こさないためには、免疫が正常に機能していることが重要だと言えるでしょう。






⑶ビタミンDを治療薬として投与することで新型コロナ感染症の重篤化を防げるの?

そのようにコロナで重症になってしまう人においてビタミンDが不足している人が多いということはわかりましたが、ではビタミンDを補給しておくことが、コロナの感染者になってしまったとしても重症化することへの対策となりうるのでしょうか。

まだそれに対して断言することはできませんが、その対策が有効かもしれないということを裏付ける一つの仮説があります。


上述したように、COVID-19の一つの重症化メカニズムとして、COVID-19が感染した際に、ある炎症を抑制する作用を持つ酵素の働きを抑制することで炎症反応を引き起こす(サイトカインストーム)ということがあります。


 ビタミンDはこの炎症を抑制する作用のある酵素の数を増やしたり活性化する作用があり、その作用によってコロナによる重症症状を効果的に予防することができるかもしれない、という仮説です。




 この仮説が正しいかどうかはまだ証明されていませんが、ビタミンDが不足していた場合は過剰にならない範囲でビタミンDを摂取するべきだと言えるでしょう。




運動が重症化リスクを軽減?

 日ごろ運動習慣のある人は、新型コロナウイルス感染症を発症した場合の重症化リスクが低いことが、5万人近くを対象とした米国の研究で明らかになりました。

 中強度から高強度の運動を週に150分以上行う人たちの入院や死亡のリスクは、運動時間が週に10分以下の人たちに比べて、半分以下になっていました。


運動習慣がある人は感染症にかかっても軽く済む

 新型コロナウイルス感染症の重症化の危険因子としては、高齢であること、男性であること、併存疾患があること、などが知られています。

 しかしこれまで、日ごろの運動習慣が、新型コロナウイルス感染症の重症化に影響するかどうかは明らかではありませんでした。

 運動は免疫機能を高めるので、日常的に運動している人はウイルス感染症にかかりにくく、発症しても症状は軽く、死亡リスクも低いことが知られています。さらに、全身性の炎症も起こりにくいとされています。 

 運動は、循環器や肺、精神面にも良い影響をもたらします。そのため、日常的に運動を行っている人は新型コロナウイルスに感染しても重症化しにくいのではないか、という考えは以前からありました。


 そこで、米国最大規模の健康保険会社であるカイザーパーマネンテの研究者たちは、加入者のデータを利用した分析を行い、「日常的に不活発な人」、「ときどき運動する、多少は活動的な人」、「ガイドラインが推奨するレベルの運動[注1]を日常的に行っている人」のそれぞれについて、新型コロナウイルス感染症による入院、ICU(集中治療室)入院、死亡のリスクを比較することにしました。


 南カリフォルニア地域の加入者のうち、現地でパンデミックによるロックダウンが始まった20203月より前の2年間に、運動習慣に関する質問に3回以上回答しており、202011日から1021日までに新型コロナウイルス感染症と診断された、または新型コロナウイルス感染陽性となっていた、18歳以上の人々の情報を入手しました。

 運動習慣についての質問は、「過去2カ月間に、中強度から高強度の運動を週に何回、それぞれ何分程度行ったか」というものでした。48440人が3回以上回答しており、うち61.2%は5回以上回答していました。


 運動習慣に関する調査に参加した機会のすべてにおいて、1週間に150分以上の運動をしていたと回答した3118人(平均年齢40.6歳、BMI[注2]の平均は28.2)を、米国のガイドラインが推奨する運動レベルを達成していた、と判断しました。 

 一方で、全ての回で、1週間に10分以下と答えた6984人(49.4歳、32.2)は、日常的に不活発とし、1週間の運動時間が11149分の範囲にあった38338人(47.8歳、31.3)は、多少は活動的としました。


[注1]米国の身体活動ガイドラインは、全ての成人に、中強度から高強度の運動を週に150分以上行うことを推奨している。中強度の運動は、軽く汗ばむ程度の運動。

[注2BMI(体格指数)=体重(kg÷身長(m÷身長(m) 米国の基準では30以上が肥満、日本肥満学会の基準では25以上が肥満。


不活発な人は、活動的な人に比べてコロナの死亡リスクが2.5

全体の8.6%が入院し、2.4%がICUに入院し、1.6%が死亡していました。新型コロナウイルス感染症の重症化の危険因子であることが示されている要因や、年齢、性別、人種などを考慮した上で分析したところ、不活発な人は、活動的な人に比べ、重症化しやすいことが明らかになりました(表1)。

1 新型コロナウイルス感染症の重症化の危険因子



(データ出典:Sallis R, et al. Br J Sports Med. 2021;0:1-8.


 日常的にガイドラインの推奨レベルを満たす運動をしている人々を参照群とすると、不活発な人々は、新型コロナウイルスに感染した場合に、入院するリスクが2.26倍、ICUに入院するリスクが1.73倍、そして死亡するリスクが2.49倍になっていました。

 多少は活動的な人々にも、不活発な人々ほどではないものの、これらの重症化リスクの上昇が認められました。

 要因の中で、重症化との関係が最も強かったのは年齢でした。

 60歳未満の人に比べ、70代の人の死亡リスクは約10倍、80歳以上では約27倍でした。

 男性、肥満者、糖尿病患者にも重症化リスクの上昇が見られました。

 運動不足によるリスクの大きさは、今回検討された種々の要因の中では、おおよそ年齢に次ぐレベルになっていました。


ガイドラインの推奨に沿った日常的な運動は、新型コロナウイルス感染症の重症化リスクの低下と強力に関係していました。また、1週間に中強度~高強度の運動を行う時間が11149分であっても、不活発な人に比べると、重症化リスクは低くなることも示唆されました。この結果は、コロナ禍であっても、十分な感染予防を行いつつ、日常的に運動することの重要性を示しています。

論文は、2021413日付のBr J Sports Med誌電子版に掲載されています[注3]。


以上を総合すると、ビタミンDの血中濃度を上げることと運動が重症化リスクの軽減につながり、さらに言えば、日の当たる場所で運動をすることがとても有効ではないかと思うわけです。



野外でのヨガや太極拳、気功などは、今のところエビデンスははっきりしてませんが、新型コロナ対策には有効な手段だと思います。

しばらく停滞してましたが、新年明けて今年は最低でも月一ぐらいはアップしようかな、と思っています。

本年もどうぞよろしくお願いします。
東京五輪の不祥事、小山田圭吾に小林賢太郎解任とずさんなオリンピック組織委員会。
実は忘れてるだろうが、それは初っ端なからだった。
オリンピックエンブレム問題!