入院での1回目の抗癌剤(FEC)投与から4週間が経過し、2回目の投与のために乳腺外来へ。
通いでの点滴となる。
<問診>
物静かなM医師。お会いするのは入院の時以来だ。なんだかホッとする。
しこりのチェックは胸とわきの下の触診のみ。超音波さえやらない。
「小さくなってますね、2.5センチくらいです」
お!効いている! 3.5センチから2.5センチだって!
この分だと、わたしのしこりも術前化学療法で消えるかも~
(そんなに甘くはなかった。
この頃は、抗癌剤は効いて当然、って思っていた。
色んな副作用に耐えて、それで効かないなんて、酷すぎる。)
血液検査もパスし、点滴を受けることに決まる。
私の心配は、初回投与の時の血圧低下(70-20)が、今回も起こるかどうか。
点滴後に血圧測ってもらって、少し休んでから帰ってください、とのことだった。
<点滴センター>
電動のリクライニングソファー、テレビ、荷物台が置かれたスペース。
カーテンで仕切られていて、飲食もOK。
少し待つと、私の点滴たちが運ばれてくる。
点滴開始。
2ボトル目の抗癌剤に切り替わると、鼻がツーンとする。
あ、始まった。。。体が薬くさい感じも。
1回目の投与の時にはあまり気にならなかったのに、投与を重ねると、さらにこの印象が強くなった。
初回はアレルギー反応の確認のため、ゆっくり薬を流していたそうだ。
2回目からは血管へのダメージを少なくするために、早く流す。
2時間弱で点滴終了。
何回か血圧を測り、大丈夫そうなので、お会計へ。
<会計>
請求書を見て驚いた。
次回の吐き止め錠剤と合わせて、38,570円。
1回4万円弱・・・。これが毎月かかるのか・・・。
夫には言えない・・・。言ったけど。
この治療費があれば、家賃あと4万高いところに住めるのに。
もったいない。。。
自分が金食い虫になったように思えた。
手術にはいくらかかるうんだろう。
放射線治療にはいくらかかるんだろう。
お金のことばかり気になった。
治療費くらい、自分で払わなくちゃ・・・。
10年前に結婚した時のへそくりを確認する。
100万あった。100万円でどこまでまかなえるんだろう。
夫にへそくりをバラス。
治療費はこの100万から払うから、と宣言する。
家族のお荷物になってしまったような気がした。
高価なカツラも買ってしまったし・・・。
はげていて、子供に嫌な思いをさせているし。
そこで、考えた。
私の家庭での存在意味は何だ?
ママを見てると気持ちが沈む、とか言われないように。
家族に嫌われないように、喜ばれるためにはどうすれば???
そうだ、おいしいご飯を作ろう。
もう少し、お料理がんばろう。
無理の無い範囲で。
(レパートリーが増え、天然だしになったり、雑穀米を取り入れたり、その程度ですが・・・)
<乳癌関連の出費>
【今回の治療費】 38,570円(3割自己負担)
【診断書2通】 10,500円
【高額医療控除】 -3,152円(入院費用が一部戻ってきた)
【治療費の総額】155,000円(治療開始からまだ1ヶ月)