明日、都留文科大学の卒業・修了式が行われます。
僕は明日をもって、計5年の大学生活にピリオドを打ちます。

それに先立って、皆様にご挨拶です。

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 2016年3月22日、5年間学んだ文大を去る。

 私は中学生の頃から「教師になる」という夢を抱き、その夢を叶える為に、地元山梨 で教員養成大学として有名な文大に2011年4月、入学した。そして学部卒業後、更に教育や教職についての専門性を高める為に、専攻科に入学した。こうして5年間、文大で学んだわけであるが、私は 心から文大に入学し、学ぶことができたことを嬉しく思っている。

 それは、文大で教師を目指して教育や教職について学ぶ中で、これまで私自身が持っていた教師像や教育観というものを
見直すことができ、さらに、実際に現場に立った時に大切な教師としての考え方や視点を身に付けることができたからだ。

 私は大学入学まで、「教師=教える仕事」という印象が強かった。私は勉強や教える ことが好きだったため、それを活かせる職業として教師という道を選んだ。

 しかし文大で、教育学を専攻し教育について深く追求したり、実際に現場で教師をなされていた先生方と出会い、実際の授業実践や今の子どもたちの状況について学んだりした。その中で、教師というのは、これまで自分が描いていた「教える仕事」という側面だけではないことに気付いた。教
師は、子どもたち一人ひとりに対して寄り添い、理解し、それに応じた授業を考え、実践したり、時にはその子どもが抱える困難(障碍や家庭の事情等)に対して丁寧に関わりあい、少しでもその困難が解消できるように手助けをしたりする役割があるということが分かった。教師には本当に多くの仕事があり、これまで考えていた教師像は大変浅はかなものであったと反省し、これまでの教師像を見直すきっかけとなっ た。また同時に、教師の仕事がいかに責任重大かを痛感することができた。私は、教育や教師の役割の本質について5年間の文大での学びを通して、深く学ぶことができた。

 最後に、私は4月から地元山梨県で念願の教師となる。教師という夢を実現できたのは文大での学びのおかげであると感じている。この文大で学んだことを大切にしながら、これからの教師生活を歩んでいきたいと思う。5年間お世話になりました。関わっ てくださった先生方や友人に心から感謝申し上げます。


(都留文科大学大学報第130号〈旅立つことば〉より抜粋)