今回は、ルネサンスの建築家Andrea Palladio(Nov. 1508 - Aug. 1580)の建築を見ることを目的にヴェネト州のVicenza周辺を訪れました。彼が設計したパラッツォやヴィッラ群は世界遺産にも指定されています。古代ローマ建築の研究に彼は多くの時間を費やし、影響が顕著に見られます。
まず訪れたのは1580~1585年に建設されたTeatro Olimpico。この劇場は監獄や弾薬庫としても使われていた城塞跡に建てられました。
古代ローマの野外劇場の手法が用いられており、客席部分は半円形(実際には限られた空間に配置するために半楕円になっている)、舞台後方には装飾に彩られた壁面が見られます。Palladioの死後、建設は弟子のVicenzo Scamottiに引き継がれ、壁面の裏の実際よりも長く見えるトロンプ・ルイユの舞台背景もScamottiによりデザインされました。ルネサンスの人々が古代ローマに思いを馳せていた空間に浸ってきました。
続いては、Basilica Palladianaと呼ばれるVicenza中心部の裁判所兼市庁舎ホールの改修計画。元々の建物は窓の間隔が各々異なる中世建築だったのですが、それが柱とアーチを組み合わせたパッラーディアン・モティーフで覆われています。寸法の違いを考慮し、アーチの両脇の柱間を変えて調節していますが、中央のアーチは同じ寸法で統一されているため、等間隔で並んでいるように見えます。
さて、この時はたまたま年に一度開かれるという CioccolandoVi というチョコレートのお祭りが行われていました。街には出店群の分布図まであり、かなり大掛かりなイベントでした。
Basilica Palladiana も別角度から見ればこの通り、CioccolandoVi の餌食に。
水に浮かぶミステリアスな邸宅。個人邸宅ですが、お住まいの御婦人の御好意でロッジアに入ることができました。
二層分をぶち抜いたジャイアントオーダーが特徴的なPalazzo Valmarana(1565年)。
イオニア式の柱と控えめな彫刻がエレガントさを際立たせるPalazzo Barbaran(1570~1575年)。
下階がドリス式、上階がイオニア式の違うオーダーの柱で構成されるPalazzo Chiericati(1550~1680年)。夕方には下階のロッジアにて学生によるコンサートが行われていました。
そして夜はレストランへ。空腹で辿り着いたのでレストランの名前も場所も覚えていませんが…食べたのはTagliata di Manzo alle Erbe Aromatiche。日本語名は分かりませんが、牛肉のハーブステーキのスライスといったところでしょうか。これが柔らかくてめちゃくちゃ美味しかったです!白いご飯が欲しかった。これで13,5ユーロは安い!
夜遅くまで CioccolandoVi がやっていたので、ホットチョコレート&生クリームで一日の締め。翌日へ向けて英気を養いました。