清原容疑者が、覚せい剤で逮捕されたとき、
タイミングよく読んでいた小説が「落英」だ。

大阪府警の薬物対策課の刑事2名が、長きにわたり
ヤクの密売人を追うさまの描写は、
清原容疑者を追い詰めていく刑事の姿を想像させる。

小説は、この刑事が、やるせない普段の暮らしから、
警察のルールを逸脱した捜査に踏み込んでいく内容だ。
刑事に限らず、隣のマジメなサラリーマンだって、
環境の変化などでいつ逸脱するかは分からない。

遠いようで身近な感じがする話だった。
人は、落ちたら、トントン拍子に落ちていく。
ズルが次のズルを呼び込み、隠せなくなり、さらに大きいズルをする。
発覚するときには、手がつけられない。
這い上がるのも大変だ。
それなら、ズルなど最初からせずに、真正面からぶつかった方がいい。


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