NSXに限らず、管理プレーン・データプレーンという言葉をよく聞くと思います。なので、本記事ではそれらの言葉が意味するところを振り返りつつ、NSXにおけるノードについてまとめていきます。この記事を読むと、NSXにおいて構成情報がどのように伝搬されるかイメージ出来るようになります。
かつてvSphereがvCenterに管理機能を集約したように、NSXはNSX Managerに管理機能を集約しています。vCenterやNSX Managerが担う役割には、構成情報の管理やESXiホストの監視があります。これらの管理コンポーネントの役割を管理プレーンといいます。
一方で、実際に仮想マシンを動かしたりデータ転送する役割のことをデータプレーンと言います。そして、NSXにおいてデータプレーンのコンポーネントはホストノードとEdgeノードの2種類が存在します。NSXはvSphere製品以外との互換性を大事にしようとしていた経緯があったのですが、実際には十中八九、NSXが導入される環境ではvSphere環境も動いているのでホストノード=ESXiホストと考えていいと思います。Edgeノードは、ロードバランサーやVPN、ゲートウェイファイアウォール等のネットワーク機能を提供するためのコンポーネントです。フォームファクタとしては、物理マシンと仮想マシンの2つがあるのですが、仮想マシンとしてデプロイされることがほとんどかと思います。
まとめると、NSXでの登場人物としてはNSX Manager、ESXiホスト、Edge仮想マシンを覚えておけば大抵の場合で問題ないと思います。また、NSXの文脈においてはESXiノードやEdgeノードという言葉を聞くこともありますが、それぞれESXiホスト、Edge仮想マシンと同じものを指しています(若干のニュアンスに違いはあるかもしれませんが、話についていけなくなることはないと思います)。