ついに、
この時が、、、
十年勤めた会社。
重みのある退職願。
今までたくさんの退職者を見送ってきたけど、とうとう自分が去る側になるとはね。
実感ない。
産休入るときに盛大に見送って貰ったけど、一応3月下旬頃に最後の挨拶に伺って本当のお終い。
4月からドキドキの新生活だから寂しい余韻に浸る暇もないだろうけど。
アパレルで三年働いて、年末年始、土日働かなきゃいけないサービス業に疲れて事務がしたくて21歳で転職。
事務経験ないし、なんとなく派遣でスタート。
1社目の面接が今の会社で、縁があって採用。
教育現場っていう特殊な職場だったけど、土日休めるしデスクワークだし、おしゃべりもできるし楽だなっていうのが最初の印象。
やってることは授業準備や印刷や学生さんのお世話ばかりで物足りなさはあったけどね。
それから半年で部署異動を言い渡されて受付に。悲しいかな土日出勤の部署。
なんのための転職だったのか嘆く。
でもすぐ辞めるわけにもいかずとりあえず我慢。今思えば自分の能力を買ってもらったってのもわかったから我慢できたのかなもね。
花形部署ということもあり運良く派遣から正社員登用へ。
受付の責任者にもなり、秘書も兼務。
常務付きの秘書ということで接待にも同行させてもらったりと色々な経験ができたな。
それからまた一つの転機として広報へ異動。
常務から言われてのことだったけど、私も何でもやりたいっていう好奇心丸出しの頃だったからすんなり異動。
それから仕事面も人間関係も荒波に揉まれ苦しみ何度も涙したな。本当に辛かった。
そんな時に降って湧いてきた仙台転勤の話。
彼氏(今の夫)とも倦怠期からなのかその当時上手くいってなくって
行きます!やります!の二言で彼氏を置いてさくっと仙台へ。
一年はいるつもりが会社都合により三ヶ月で福岡へ舞い戻ることに。
だけど、この件で上司から高く評価してもらえたし、仙台でも色んな経験できたから行ってよかった!おまけに、彼氏との関係も一旦離れることで愛情の確認ができてそのまま結婚の流れに。
結婚から出産。それも三回ね、笑
産後復帰するたびに積み上げたキャリアが白紙になってまた一から出直し。
辛いこともあったし、仕事と家族との時間のバランスに苦しんできたけど、子ども3人欲しいっていう強い気持ちがあったからここまで頑張ってこれたんだと思う。
今回の産休入る前まで、自分の最大限の力まで出し切って働いたし、ギリギリまで家族を犠牲にしてきた。
夫に色々言われても、産休入るまで我慢してって言いながら働いた。
多分このセリフが出るってことは、この産休とったら退職するって意識がどっかにあったのかもな。
辛いことも楽しいこともたくさんあって人間的にも成長できた10年。3回も産休もらったからそりゃあっという間だよね。笑
辞めて後悔するんじゃ、、、って思わなくもないけれど、
やっぱり子ども3人を毎週夫に預けて働くのには無理。
例え騙し騙しやれたとしても、娘が来年小学生になった時点で完全に無理になる。
部署異動っていう手もあるけれど、やっぱりやりたい仕事は広報。お世話係よりも先陣切ってバリバリ働く方が性に合っている。だから部署異動してまで今の会社にこだわる必要はないと思う。
復帰したところで上司が自分に求めてるものがわかるし、ボロ雑巾のように使い捨てされるのも目に見えてる。産休入る前の上司の態度から私とは合わないのが痛いほどわかる。
積み上げたキャリアもまたゼロからのスタート。キャリア積んだその先に何があるのかだいたい見えるし、限界もそこまできてると思うからもっとってならないしモチベーションが上がらない。
何よりもこのまま復帰したら後悔するのがわかる。
だって五年前に一度後悔してるから。
今までの10年は大きく成長を遂げた10年だったけど、これからの10年が同じくらいの成長幅があるとは思えない。だけど、続けることに意味があることもわかっている。
四人目を考えるのなら絶対どんなことを我慢してでも今の会社にいるべきだとは思う。
でも、私も32歳。
この先の人生設計も考えれるほどの大人になった。
まだまだ30年働くのだから長い目で物事を考えなきゃ。
で、色々考えて。
本当にこの産休中の一年間考えまくって決めた答え。
後悔しないための決断。
退職。
ただの終わりじゃなく次のステージの架け橋になるはず。