不登校は現状年々増えており、2020年から続く新型コロナウイルスが拡散され、学校が休校やオンラインでの授業となって、子どもは生活リズムが作りにくくなって、不登校となるのです。
お子さまが不登校になられると、どうしてなったのか原因が知りたくなるますよね。
身近に不登校のお子さまがいても、ナイーブな部分なので、聞くことはできません。
あなたの不登校のお子さまは何が原因かがわかれば、不登校から復学に向けて早く改善できるかもしれません。
そのためにも、不登校の子どもがどんな原因かを知る必要があります。
しかし、不登校のお子さまは自分の気持ちを母親にうまく言えなかったり、言いたくないと思っていたり、いつもそばにいるのに原因がわからないこともあります。
このような状況を考えて、この記事では不登校の原因ランキングをみていきたいです。
不登校の原因ランキングをみることで、あなたのお子さまはこのランキングに当てはまるなら、そっとしておいて、復学したくなるときまで待てばいいなど安心感につながります。
誰が見てもわかりやすい内容で書いていますので、安心してお読みください。
あなたのお子さまが不登校から復学になるべく早くつながっていけるようにお力になれたら、うれしいです。
なぜ子どもが不登校になったのか?原因ランキングから推定
あれだけ活発で、クラスの中心だった自分の子どもが不登校なんて、という事例がたくさんあるのが不登校です。
不登校の原因は自分の子どもを見ていてもわかりにくいです。
不登校になるぐらいですから、けっして身体とこころが健康な状態ではありませんよね。
だからこそ、不登校のお子さまに「学校で何かあったの?」という質問をすると、お子さまのこころをとざしてしまって、母親から距離をとってしまうことになりかねません。
そこで参考になるのが、不登校の原因ランキングを文部科学省が発表しています。
<h2>不登校の原因ランキングの1位は不安や無気力(解決)</h2>
不登校の原因ランキングでもっとも多かったのは、学校でのいじめなどがあるのかと思いきや、そういう学校環境や同級生とのかんけいではなく、不登校のお子さま本人の部分でした。
不登校は学校でのいじめかとママはいちばん心配してしまいます。
でも実際のアンケートでわかるのが、お子さまの不安や無気力です。
いじめはどれぐらいなのかを見ていきますと、全体の0.3%であることがわかります。
あなたのお子さまは不登校のどの原因に近いのかを、ママ自身でも想像しておいてくださいね。
0.3%とは言っても、いじめの可能性もありますから、お子さまから慎重にヒアリングすることが大切です。
学校の担任の先生に連絡をとって、いじめがないかどうかを聞くことでもわかります。
しかし、学校ではいじめは内在化して、担任の先生から見えていない場合もありますので、不登校の原因ランキングでは0.3%でも、いじめの可能性もあるかもしれないとうたがいをかけても問題はないでしょう。
令和2年度文部科学省発表の不登校の人数
文部科学省は「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」として不登校の人数を平成10年度から出しています。
小中学校で長期欠席しているお子さまのうち、不登校の生徒数は196,127人(181,272人)。
この数字は、児童生徒1,000人当たりの不登校児童生徒数は20.5人(前年度18.8人)です。
1000人いたら、20人近くの児童が不登校となっているのがわかります。
かなりの数ですよね。しかも不登校児童生徒数は8年連続で増加し、毎年過去最多となっているのです。
そして、不登校の原因についての報告を見ていきましょう。
お子さま本人に関わる原因
不安・無気力、生活リズムの乱れ・あそび・非行が挙げられます。
不安・無気力:小学生(46.3%)中学生(47.1%)
生活リズムの乱れ・あそび・非行:小学生(14.0%)中学生(11.0%)
不登校の原因ランキングで、いちばん多いのは、お子さま本人関わる原因の不安、無気力です。
生活リズムの乱れ、あそび、非行なども高い割合です。
家庭に関わる原因
家庭内の不和・親子の関わり方・家庭の生活環境の急激な変化が挙げられます。
家庭内の不和:小学生(1.6%)中学生(1.8%)
親子の関わり方:小学生(14.6%)中学生(6.2%)
家庭の生活環境の急激な変化:小学生(3.8%)中学生(2.5%)
家庭に関わる原因は、家庭内の不和よりも、親子の関わり方が原因の割合が高くなっています。
家庭環境の急激な変化も高く、引越しや父親のリストラ、夫婦の離婚などの環境の変化も入っています。
子どもからすると、パパとママが離婚してしまうのは、かわいそうですよね。
このような原因から不登校になることもあります。
学校に関わる原因
入学、転編入学、進級時の不適応・学校のきまり等をめぐる問題・クラブ活動、部活動等への不適応・進級に係る不安・学業の不振・教職員との関係をめぐる問題・いじめを除く友人関係をめぐる問題・いじめが挙げられます。
入学、転編入学、進級時の不適応:小学生(1.8%)中学生(4.1%)
学校のきまり等をめぐる問題:小学生(0.7%)中学生(0.8%)
クラブ活動、部活動等への不適応:小学生(0.0%)中学生(0.6%)
進級に係る不安:小学生(0.2%)中学生(1.1%)
学業の不振:小学生(3.2%)中学生(6.5%)
教職員との関係をめぐる問題:小学生(1.9%)中学生(0.9%)
いじめを除く友人関係をめぐる問題:小学生(6.7%)中学生(12.5%)
いじめ:小学生(0.3%)中学生(0.2%)
学校に関わる原因で多いのは、入学、進学や進級時の不適応です。
小学生から中学生に進級したときになじめない、そのときのクラスのメンバーもありますよね。
なんとなく合わない子ばかりだなって思った経験があります。
学校に関わる原因でいちばん多いのは、学業の不振です。
学校の授業についていけない、テストの点数が悪い、勉強しているのに成績が伸びない、学校の勉強が好きになれないなどですよね。
不登校の原因でいちばん想像できそうなのが、いじめですが、この統計では全体の0.3%です。
統計では、いじめよりも本人の不安や無気力、いじめ以外の人間関係、学校の成績の問題が関わってきているのです。
不登校の原因は学校になく、ママと子どもの家庭環境にある
この統計を見て、あなたのお子さまの不登校はどの原因に当てはまりそうでしょうか?
わたしの不登校セラピーの実績と独自の統計からすると、不登校の原因は親子関係、とくに母親と子どもの家庭内での環境にあると考えています。
統計にあったように、お子さまの不安や無気力、学業不振、進級や進学時の不適応も子どもと母親の関係からきています。
では、子どもと母親の関係には何が原因となっているのでしょうか?
不登校はママの価値観や自己肯定感の低さで子どもの不安や無気力を作ってしまう
不登校のお子さまとママの関係で見えてくるのは、ママの偏った価値観や自己肯定感の低さで子どもの不安や無気力を作ってしまうのです。
お子さまの不安や無気力もママの価値観の偏り、自己肯定感の低さからきています。
子どもは1から自分の体験にもとづいて、何が大切なのか、自分とは何か、自分の人生をどうしていきたいかなどを探しています。
ママも小学生、中学生の頃は母親に対して「嫌だな」とか「放っておいてよ」と思う経験をしているはずです。
つまり、そう思ってしまうのは、子どもはみずから生きるエネルギーをもっているのに、そこをうわまわる価値観でしばってしまうのです。
その結果、こころに緩みがなくなってしまって、ママの価値観に従わないといけないという気持ちが生まれ、苦しくなってきます。
たとえば、まだお子さまはわかっていないことがあるときに、大人であるママは「自分が教えてあげよう」と意気込んでいってしまうのですが、それはフライングなのです。
子どもはこれからわかっていくのにとこころのうんどうを生まれたときから経験してますから、ママにいわれたくないんですね。
だったら、しつけなくていいの?と思う人もいるでしょうけど、そうではありません。
しつけも絶対しなくてはいけませんが、そのときにお子さまが今何を感じているのかからスタートしなくてはいけないのです。
なかなかむずかしいことですよね。
自分のこころでさえ見えないのに、お子さまのこころをみるなんてむずかしいですが、そこに不登校の原因があるのであれば、ママも意識をしていく必要はありますよね。
不登校になるママの価値観や自己肯定感の低さの具体例
価値観の偏り
価値観の偏りです。これは旦那さまに聞くのがいちばん早いです。
いつもそばにいる旦那さまがママに対して「わたしの性格はどんな感じ?」かを聞いてみましょう。
ある対象に対する偏見があるとか、逆にある対象が大好きであることも価値観の偏りに入ります。
お子さまは母親の価値観を客観的に見ることになり、自由であって良いはずのこころがしばられてしまいます。
つまり、ママが好きなことは否定しづらいし、その逆も同じです。
大事なのは、子どもに押し付けてしまう特別な価値観はなるべく見せないようにするのが適切です。
他者に対する嫌悪感
ママの他者に対する嫌悪感です。
特定の他者もあれば、他者全体的な嫌悪感です。
外出したさいに、身近にいる他者に自分を隠したり、親切にしなかったりを見ると子どもは不登校につながるのです。
他者を通じてわかることた他者に対してやってあげるなどから発育や脳の学習に関わる神経系やホルモン系の物質を促します。
そのような物質の放出が抑制されることがあるため、お子さまは学業不振や学校でのコミュニケーションにストレス耐久性が高かったりするのです。
近所の人にあいさつするとか、外出先でご飯を食べるときに近くに座っている子どもを見たり、かわいいねとか親切な子だねとか、自分たちのなかでいじってあげるのです。
そのようにすると、その子どもは他人ですが、他者共有性がママを通じて気づけるようになり、こころの動きを促進します。
パパに対する偏見
パパに対する偏見があると不登校の原因になりやすいです。
子どもの前で、パパの悪口を言ったり、ケンカをよくしたり、パパを劣勢にとらえる傾向があると、お子さまの不安を作り出してしまいます。
夫婦間今までのお付き合いの歴史がありますから、意識するのは大変ですが、お子さまの不登校が出ているのですから、やった方がよいのです。
夫婦間のもんだいは、臨床心理士のカウンセリングを受けるのをおすすめします。
ママ自身の生い立ちた幼少期、就学期のエピソードが脳内に残されている可能性がありますので、夫婦間で意識して改善するのはむずかしいです。
自分に自信がない
ママは自分に自信がないと、お子さまの不安や無気力を作りやすいです。
自己肯定感の低さと言われますが、自信のないママに育てられると、子どもの性格にも偏りが出てきます。
そうなると、学校での他のお子さまとのトラブルなども生じやすく、不登校になってしまうきっかけとなるのです。
ママの自己肯定感の低さは、ママご自身でも自覚されていることが多いです。
何度も自分に自信をつけようとした経験があると思うので、意識が自分をなおそうとガチガチになっています。
自己肯定感を高めるのも、臨床心理士のカウンセリングを受けることをおすすめします。
まとめ:不登校の原因ランキングは1位が不安や無気力でいじめは最下位
この記事では、不登校の原因ランキングを見てきました。
あなたのお子さまが不登校になったとき、いちばん心配されたのは学校でのいじめではなかったでしょうか。
文部科学省の令和2年度の統計では、いじめは全体のなかでもっとも少ない0.3%でした。
不登校の原因で多いのは、
本人に関わる不安や無気力、学校に関わる進級、進学時の不適応、そして親子関係です。
この統計を参考にしながら、わたしの不登校セラピーの実績を合わせてお伝えしたのが、不登校はママの価値観や自己肯定感の低さからきています。
具体的に記述したのが、価値観の偏り、他者の嫌悪感、パパに対する偏見、ママの自信のなさです。
この4つに当てはまるのであれば、いますぐ修正が必要です。
あなたのお子さまが不登校から復学になるべく早くうながされることを祈っております。