社会は主に「日本の論点(文芸春秋)」、「命題コレクション社会学(筑摩書房)」、「世界の古典名著(自由国民社)」の3つを軸に情報を掲載していきます!

「日本の論点」
-サマリー-地殻変動の先を読む 堺屋太一

1980年代から始まったアメリカ・イギリスで「人間の幸せは物財の豊かさではなく、満足の大きさではないか」という文明の根本的な変化を彼は知価革命と 名付けた。この革命がアメリカで二つの変化、目先の最大満足を求める、規格大量生産型の製造業の衰退を生み出した。この結果アメリカ経済は供給不足・需要 課題の産業構造となった。例えば、先の金融危機は現象的には石油などの国際商品の急騰によるアメリカ景気の後退、住宅価格急落によるサブプライムローン破 綻が生じたが、根本原因はアメリカの需要過剰、中国の需要不足(供給過剰)がある。
知 価社会の重要な要素は教育、医療、介護、地域運営などである。しかし、現在の日本はその分野に積極的にに投資していない。近代工業社会から知価社会への転 換は、封建社会から工業社会への転換した明治維新にも匹敵する大変化である。明治維新になぞらえるなら、版籍奉還(公務員制度の大改革)、廃藩置県(地域 主導型道州制)、新通貨令(円の国際化)、開国(自由貿易協定と労働移民の制度化)に当たる。
-基礎知識- 輸出依存の日本の産業構造の変化は可能か
1970 年代の石油危機による省エネ型の産業社会への変革、1980年代の貿易黒字是正が迫られた際は円高も後押しし海外資産への投資が積極化された。現在はの日 本では人口減少による需要減が避けられず、需要穴埋めして産業振興に結び付けることは非常に難しい。解決策として自由貿易協定(FTA)を推進すること が、日本の活路になるかもしれない。
-意見-
こ の知価社会という観点が最近のGNHという指標、企業が商品に高い質(ブランド)を提供する(消費者がそれを望む)という二面で捉えられるのではないかと 疑問に思った。まあ多分GNHに関しては述べてはいないと思うけれども関連性はあるんじゃないかな。。それに加え、その転換のための4つの施策が直接知価 革命とつながるとは思えなかった。。
FTAの推進が日本の輸出を増大し、内需低迷国日本の活路になるのは確かにそうかもしれないが、輸出対GDP比率で10数%の日本がFTAによって内需をカバーするには相当な構造転換が必要になりそう。。


「命題コレクション社会学」
-サマリー-抑圧と文化の理論 S・フロイト
Moegiiroのブログ  「人間は自己自身を抑圧する動物である。自らを抑圧することにより一方で文化を創出する が、また他方で自ら創出した文化により抑圧される」


フロイト理論で最も興味深い点は二つのパラドクスである。一つ目は、行為者はその行為の真の動機が自覚できない(非意図的目的によって行為)。二つ目は自己が幸福実現のために生み出した文化の中でより不幸を経験することである。
抑 圧(性的欲動を去勢不安が押し退ける)された欲動は消失せずイドという無意識の領域にとどまり欲動の実現を自我に催促する。自我は現実原則に従い、本能は 快感原則に従う。人間の心理は無意識(快感原則)と意識(現実原則)という心理矛盾を抱えている。抑圧された欲動が行為の新の動機でありながら、自我に よって代償的に与えられた動機により行為することになる。これが第一の矛盾。
人 間は性欲動の非性欲化(昇華)をすることで文化を形成している。しかし、人間には生の本能(エロス)と死の本能(タナトス)があり、死の本能は昇華によっ てなされない(タナトスは文化の形成に反する=攻撃性をもっているから)。そのため、行き場を失った攻撃性は内攻化し、各人の無意識のうちに蓄積されてい く。これが第二の矛盾である。
他 者抑圧説(母への性的欲望を父親の強制の威嚇によって断念させられること)はE・フロムやW・ライヒに支持され、抑圧の原因は個人の心理外部の社会的関 係、特に経済構造を中心とする社会構造に由来するという議論に行きつくため、社会学(マルクス主義)と折衷せざるを得ない。
自 己抑圧(去勢不安に駆られた自己が自ら性的欲動を挫折すること)に準拠する人々はH・マルクーゼやN・O・ブラウンがあげられる。マルクーゼは原抑圧(文 化形成に必然的な抑圧)と過剰抑圧(社会の支配形態に特有な抑圧)に分け、前者は不可避だが後者は努力で軽減できその最も軽減された状態をユートピアと呼 んだ。
-意見-
意識と無意識で有名なフロイト。マズローの五段階欲求にあたる生理的欲求(根源的欲求)にあたるのかなあ。ぐらいしか感想浮かばないくらい難しいです。ただ確かに意識が無意識を抑圧してストレスが溜まるのは分かる気がする。なんとなく。


「世界の古典名著」
-サマリー-政治・経済の現代古典 「メリアムの政治権力」
Moegiiroのブログ 伝統的なな政治学に対し、メリアムは政治権力が果たす役割とその結果生み出される政治状況を 客観的にリアルに分析しようとした。社会契約論的立場でいえば、権力野母体は政治社会の形成に際してのメンバー間の契約にあるとされる。しかし、彼は社会 諸集団間の緊張関係、集団構成員のパーソナリティなどの社会のコミニティに該当すると考えた。そこで、権力維持のための常套手段として、クレデンダ(信仰 せられるべきもの)とミランダ(讃嘆せられるべきもの)で自分を飾り立てることだとしている。大衆社会状況が進展した状況で、大衆の心理的動員は権力維持 のための不可欠の要因となる。ヒトラーとムッソリーニの権力掌握は、大衆の心理と大衆を構成する個々の内的パーソナリティが求める内的な目的とについての 鋭い理解の上に達成されたのである。

-意見-
政治学を社会一般の集団関係に広げたことは新しいことだと思う。かつての政治学は本質を求めていたのに対し、より実用的な効果を分析したプラクティカルな感じが好きです。

こんな形でがちがちでまとめて体系化していきます。個人の知識定着のためにやっているだけですので。