【ぐるぐるの図書室(文学の扉)】
著者:まはら三桃、菅野雪虫、濱野京子、廣嶋玲子、工藤純子
出版社:講談社
ISBN:9784062832410
発売日:2016年10月27日
【作品紹介】
舞台は、十々年(ととね)小学校の図書室。
なにかの原因で、もやもやっとした気持ちを抱えている小学5年生たちが、彼らにだけ見える貼り紙に誘われて図書室に入ってみると、不思議な司書から、不思議な本と出会うきっかけを渡され、それぞれのラビリンスに迷い込んでしまう――。
児童文学のトップランナー5人が、ひとつのテーマ、「図書室」に挑んだ競作リレー小説、ここに完成!
「時のラビリンス」 工藤純子
「妖怪食堂は大繁盛」 廣嶋玲子
「秘境ループ」 濱野京子
「九月のサルは夢をみた」 菅野雪虫
「やり残しは本の中で」 まはら三桃
巻末には、児童文学作家となって2016年で10周年を迎える5人が、どのような本を読み、なぜ作家の道を志したのか、それぞれの「これまで」を振り返るとともに、「児童文学」というフィールドで作品を発表しつづける情熱を熱く熱く語り合った、スペシャル座談会を掲載します。
(ブクログ/作品紹介・あらすじから引用)
【感想】
めっちゃ不思議な話。ショートストーリが5つ入っている感じだけど、5つとも全部雰囲気が違うのが驚きました。繋がっているのは、図書室という場所とその人にしか読めない張り紙、あと「髪が長くて白いワンピースを着た女の人」。学校の司書でもないかもしれないのに、みんな“先生”と勘違いをして、本の紹介や捜索に付き合わされてしまいます。このキャラクターは不気味だけど…不思議な存在。
図書室に張り紙で着た子達は、本当にごく普通の小学生って感じです。しかも本好きな子、嫌いな子さまざま。彼らが彼女と出会い、本と出合い、体験して、どこかしら成長する姿が見えます。また、5つのストーリーがすべてハッピーエンドとは限りません。著者一人一人の色が出てるし、わくわくやドキドキも違ったように感じられます。ショートストーリーなので、朝の読書の時間で1つずつ読んでいくのも良いのかもしれないです。
最後に著者5人の対談も入っていて、デビュー10周年の作家達だったみたいです。
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