日本神話では、天の岩屋の話しが有名です。
アマテラスは弟のスサノオが高天原で自分に対してひどいいたずらし乱暴をする。
そのことに怒って天の岩屋に身を隠してしまう。
アマテラスは太陽の女神ですから、世界中は真っ暗になってしまう。そこで神々は困って、アメノウズメが岩屋の扉の前でお神楽を踊る。
踊りながら大きな音をたてて踏み鳴らして踊っているうちに夢中になって、我を忘れて自分の胸の乳房をむき出しにして、果ては衣のひもを下げて女性器を露出した。
その姿を見て天上の全ての神々は高天原が揺れ動くほどドッと大笑いした。アマテラスは、一体何事だろうと岩屋の扉をあけた。これでまた世界が光に照らされて、万事めでたく解決するわけです。
ギリシャ神話にも、よく似た話しがあります。
娘が弟に理不尽にもさらわれたことを怒って神々の間から姿を隠したデメテールは、老女の姿になって人間の世界を放浪してまわり、最後にケレオス王の館にたどり着きます。
そこで親切なもてなしを受け、それが気にいって、その地に神殿を建てさせ、その中に閉じこもってしまうわけです。
そこでお妃のメネタイラの腰元のひとりがデメテールを笑わせるためにいろいろおかしな冗談を言ったりこっけいなことをして見せた。
しまいには自分の衣の裾をまくり上げて女性器を露出してみせた。とうとうデメテールは、口元をゆるめ笑いだしてしまった。そこでデメテールの断食は終わり、世界の飢餓が終わりました。
人間の根源に訴えかける神話の世界でもストリップは、重要な役割だったと考えられます。