グレーゲルスは父と対峙していても突然幼な子のようになってしまうことがあるんです。防衛反応のように腕を顔の前に挙げ相手の視線を拒絶するような。受け入れ難いことを言われた時に退行するようにビクビクして怯える…母が亡くなって守ってくれる人がいなくなってからここまで、彼はずっと独りだったんだなぁ…構ってくれる人もいなくて寂しくて、それが正義の独善という歪んだカタチになって現れてしまったのかなと。
母のことで父を恨んでるとは言え、何処かで父を求めているところがあって、父さえ変わってくれたら、いつでも歩み寄る努力はしたいと感じる表情をするんです。とても寂しそうな。
父がヤルマール家に訪ねてきた時、やり直すチャンスがあったとしたら。父が『じゃあな』なんて去っていかなければ、この物語は違ったのかな…とタラレバですが感じました。
藤ヶ谷太輔、本日もクルクルと変わる心情を丁寧に丁寧に紡ぎ、絶好調です✨🥹✨