幕張メッセで仕事があったために、朝の9時頃に東京駅から京葉線に乗り込みました。

通勤ラッシュとは反対方向のために社内は比較的すいていて、出発まで時間が少しあったので、

シートに腰掛けて読書を始めました。


しばらくしてふと目を上げて仰天しました。

向かい側のシートに若い日本人女性のインディアンが坐っているのです。


左右の頬にそれぞれ3本ずつ、鼻の横から耳にかけて白いラインが描かれています。

この人は一体何者なのでしょうか?

これが新手のメイクなのでしょうか? さすが東京です。 度肝を抜かれました。


唖然としてその人の顔を見つめていると、その女インディアンさんは次に、すごい勢いで

顔をこすり出したのです。そこで初めて合点がいきました。


そうです。その人はメイクを始めようとして、ファンデーションを顔に塗ったところだったのです。

あそこまで堂々とすっぴんから始める人を初めて見ました。

ファンデーションを伸ばす顔が、この上なく間抜けです。


電車は次の駅に到着するたびにお客さんを乗せ、海浜幕張に着く頃には満員になっていました。

それでもそのOLさんは最後までメイクを止めませんでした。

他人の目も気にならないのでしょう。


「私」と「公」の区別が全くないのでしょうね。

お化粧は家でやるものです。

僕に直接被害はないのですが気分が悪い。


公共心。


日本人が失ったもののひとつのような気がします。


その人がどのような親のもと、どのような教育を受け、どのような経験を積んで今ここにいるのかが知りたい。

30分間でお肌のシミはどうやら隠せたようですが、最初から最後までブスな人でした。