体に纏わりつく不快な湿気に我慢できず、おもわず家を飛び出して近所のコンビニに最近お気に入りのサクレ(レモン)を買いに行った。

この1ヶ月程ほぼ毎日サクレを食べている僕の体からは

フンワリ苦いレモンの匂い

がしだしている。

これを見ているあなたの胸にも残り、離れませんように。

さて、今回で数える事5回目の婚活激闘。

もうそろそろ成功させたい。

いや、そろそろ成功しないとやばい。

色々間に合わなくなっちゃう。

そんな危機感を感じながら挑む、限界おじさんの激闘、とくと見よ!

今回のお相手は訪問看護の仕事をしている35歳と40歳。

初の2対2のコンパ形式による激闘。

勿論、こちらも僕1人というわけにはいかないので職場の上司(45歳)も参戦。

名前をケンジという。

このケンジだが身長185センチのガッチリ体型、4歳にして休みの日は総合格闘技の道場に通う未婚の童貞。

ただ本当に変わっている。

決して悪い人ではないのだがデリカシーの無さといわゆる天然ちゃん。

おそらくマウンテンゴリラと戦っても戦闘能力ではいい勝負するだろうが知能指数はマウンテンゴリラより低い。

僕もかなりの拗らせおじさんなので人の事をとやかく言える身分ではないのだけどそらその年まで結婚できん…いや、これ以上はやめておこう。

僕も充分そうなる可能性を秘めているのだから。

舞台はミナミにある個室居酒屋。

1週間程前から入念な作戦会議を開く事3回。(こんなん仕事でもした事ない)

待ち合わせは店に19時。

極度の興奮状態に陥った僕達は30分前に店に到着してフンガフンガウホウホしながら女性を待つ

ちなみにケンジの服装はピタピタのタンクトップに短パン。

ラフにも程がある

裸の大将山下清スタイル

ため息しかでないが僕は僕で皆さんご存知の新進気鋭を装ったベンチャー企業の

胡散臭い社長スタイル

の為、そこには触れないでおいた。

そして予定の時間5分前。

遂に2人が到着。

「こんばんは~今日はよろしくお願いしま~す」

らぶ「コ、コンバンワワ…ヨ、ヨロシクオネガイシマス…」

ケンジ「ゔぁっ!お、俺ケンジ!ケンジ!よろしく!よろしく!」

女性達の顔は一瞬で強張り地獄の空気が流れる。

最悪や…僕がしっかりせな…

女性達「ちょっと急いできたので先お手洗い行ってきますね~」

幸か不幸かケンジと2人になったのでケンジの尻をつねり

らぶ「ちょっと!今のなんですか!?自己紹介にしては早いしいきなりタメ口はあかんて!」

ケンジ「ゔぉっ!フランクに言った方が向こうも話しやすくなるかな思ったんや…」

らぶ「もうちょい時間かけてからですよそれは…相手がどんな人かもわからんねんからそれ見極めてからじゃないとあかんて!」

ケンジ「わかった…すまん…」

そうこうしてる間に女性達が戻ってきた。

そして飲み物を注文し、軽く自己紹介して遂に婚活激闘は幕を開けた。

ちなみに僕もケンジもお酒は飲めないので僕はいつものカルピス、ケンジはミックスジュース、女性達は2人ともビールで乾杯。

ゴリラがバナナ入ってるもん飲むなよ…と心の中で悪態をついたがそこは僕もカルピスなので尻をつねるのはやめておいた。

先程はすぐにトイレに行ったのでよく見ていなかったがこれを見ている人達も気になるであろう恒例のらぶ主観の女性の第一印象を伝えようと思う。

何度も言うがここは自己満、僕の城、思った事を素直に垂れ流す場所。

あくまで僕の主観だし、嫌なら見なければいい話なので誹謗中傷は受け付けない。

35歳ユウ(仮名)

うん。普通にイイ。

フワリとした柔らかい雰囲気で笑顔がとにかく可愛い。多分巨乳。身長低い。オパイは正直そこまで気にはしない方だがそんなもんあればある程ええですからね。はい。もう好きです。芸能人で例えると磯山さやかかな?

40歳アキコ(仮名)

僕の見間違いじゃなければうっすら腕毛が生えている笑顔が

藤岡弘、系女子。

オパイは知らん。芸能人で例えると藤岡弘、

最初に言っておくがこの年齢差は紹介してくれた方が僕の年齢とケンジの年齢を加味してうまい具合に調整してくれた。

なので僕より8つ年上のケンジは藤岡弘、で僕は磯山さやかなのだ。

ケンジもゴリラなりに自分の年齢はわかっているはずなので自分の担当はわかるはず。

しかし、ここでケンジが磯山さやかを指差し口を開く。

ケンジ「あ!あ!あなた!!御趣味は!?」

指刺すなて。

ケンジの🫵をそっと下に下げる。

失笑の磯山さやかはそんなケンジの目をまっすぐ見て

磯山さやか「あ…出かけない日は家でネトフリ見てますかね~。あと良くカフェ行ったりします」

ケンジ「ゔぅおっ!それは良い御趣味で!僕もカフェ・オ・レ良く飲みます!」

カフェ舐めんなよ。カフェ・オ・レしかないと思ってんのかこのゴリラ。

しかもカフェ・オ・レの間ちゃんととって言ってるとこマジ腹立つ。笑われてるし。

藤岡弘、「あの…らぶさんは御趣味とかあるんですか…?」

えっ

あれ?

僕の担当こっち…?

まぁまだ前半やしええか。

勿論パッスロ大好きで仕事サボって狂ったようにパッスロばっかしてますなんて言えるわけもなく

らぶ「ア、キャンプトカツリスキデシュ…」

と無難に返した。

藤岡弘、「私ずっとキャンプ行きたいんですよね~…もう5年くらい思ってるんですよ…」

もう諦めろよ。

5年ずっと行きたい思ってんのに行かんかったらそれはもう行かんて。

そんな事言えるわけもなく苦笑いで

「行けるといいですね!ニコッ」

と思ってもいない返事をしておいた。

それからもなぜか藤岡弘、は僕のまったく興味のないカワウソカフェの話や有馬記念は兵庫の有馬でやると勘違いして電車で行ったとかいう意味のわからない話を絶え間なく喋り続け、僕はひたすら相槌を打ち

「そうなんですね」

「へぇ~」

だけでしばらく乗り切る。

あ、さっき確信に変わったんやけどやっぱうっすらどころかまぁまぁ腕毛生えてたわ。逞しい。

そしてフとケンジと磯山さやかの方を見ると先程まで失笑だった磯山さやかが楽しそうに笑ってるのが見えた。

らぶ「めちゃくちゃ盛り上がってますね~」

と声をかけると

磯山さやか「ケンジさん、天然過ぎてめちゃくちゃおもしろいんですぅ」

よく考えろ。

野生のゴリラともし喋る事ができたらそらおもろいやろ。

目を覚ませ。

君が喋ってるのはヒトではなくゴリラだ。

その後はなんとかせめて4人で話せるように話を持って行くが時すでにお寿司。

磯山さやかとはあまりというかほとんど喋れず終了。

その後テンションが上がったケンジは

ケンジ「この後、カラオケでもどうですか?キン肉マン歌いたいです!りぃんぐぅぅっにいぃ~!」

藤岡弘、「いきましょう」

磯山さやか「すいません、私は明日も仕事なので…」

らぶ「どうせ行くなら後日みんなで行きましょう!うんうん!そうしましょう!」

危うくゴリラと藤岡弘、と僕の地獄のカラオケせなあかんとこやったで。

そんなとこ行ったらマイクを決して離さず

蛍の光

ずっと歌っとかなあかんくなるやないかばかたれが。


そして4人のグループLINEを作り解散。

帰り道、いまだ興奮が治らないのかキン肉マンを歌いながら歩くケンジの尻を5回ほどつねってやった。

ケンジ「おい!らぶ!今からカラオケでもどうや!?」

と言われたので聞こえないフリをして

「今日はお疲れ様でした」

と言い、車に戻った。

今回はケンジにしてやられた…だが、まだ僕にもチャンスはあるはず。

次回開催も女の子達も前向きだったし次こそは…と決意を改めて夏の夜の蒸し暑さから逃れるようにサクレを買い、家路を急いだ。

次回、続コンパ激闘編。

まさかの出来事に見た人は笑い、怒り、最後には涙する事でしょう。

震えて待て。