ゴミアートはエコなのか?
動画のコメント欄でこのような質問を頂きました。
結論から申し上げますと、エコです!ドーン(効果音)!
さて、まずは結論をぶっぱなしておいて、どうしてこういった問いが出てくるのかについて考えましょう。
実はこれ、私にはよーくわかります。
何故なら、私自身も、不可思議なアート作品を見て、「なにこれ、素材の無駄じゃない?」って思っていたからです。
ぶっちゃけ、アートっていうものは、無くても生きていける類のものなんですよ。
食う・寝る・出す
生きていくのに最低限必要なのはこれだけ。
だから、自然を守る『エコ』に、必ずしも必要とはいえないアートを繋げる意味がわかりにくいのです。
では、ここで今度は『アート』とは何かについて、最近までアート何それ美味しいの?だった私がお話ししましょう。
え?わかってない奴がえらそーに語るんじゃねぇよって?
いやいや、最初からアートが分かってる人には、案外、わからない人の気持ちがピンとこないもんなんですよ。
なので、アートの意義がさっぱり分からなかった私が、なるほど、アートとはそういうことかー!って腑に落ちた過程をお話してみようと思います。
アートってなんなの?
ひらめきや心の中。それは自分にしか見えない世界です。
人間はこの世の物質を使って、それを具現化しようとします。
それは絵だったり、彫刻だったり、音楽だったり、言葉だったり。自分の得意とするもので具現化していく。それを『表現』と言いますね。
そうやって、皆に見える形になった作品を見た人が何かを感じたりする。
この一連の流れがアートです。
ゴミアートが伝えたい事
では、ゴミアートに話を戻しましょう。
私はゴミを使って花のカードを作る事で、『今まで捨ててたもので、これだけの物が作れるんだよ。』と発信しています。
それらを見て、人は何を思うでしょうか。
受け取り方は人によってさまざまですが、『ゴミ』というメッセージは少なからず届くでしょう。
そうして、1人でも自分のライフスタイルを見直すきっかけになれば、それはエコとなるわけです。
自分に合ったやり方で
わざわざカードなんか作らなくても、言葉で伝えりゃ簡単で早いじゃないか、と思うかもしれません。
確かに、言葉や文字に比べると、アートは間接的に感じます。
だけど、ここでこの記事を振り返ってみてください。マウスを握った手をプルプルさせながら頑張って描いたイラストですが、文字だけで書かれた文章と比べて、挿絵があった事ですんなり読めたのではありませんか?
文章の内容が一目で伝わりませんでしたか?
キャラクターの表情など、文字だけでは表しきれなかった情報が少なからずあったと思います。
文字を読むのが得意な人はイラストが無くても伝わったでしょう。でも、そうじゃない人は?
発信者に得意不得意があるように、受け取り手にも得意不得意があるのです。
だからこそ、人は何か事をなす時、自分の得意とする事・好きな事で行う必要があります。それは自分にしか作れないもので、それが誰かのハートに刺さり、最も良い結果を生むからです。
なんか受容体っぽいですね(笑)
私は物を作るのが好きです。紙が好きです。
だから花のカードを『作る事』で、ゴミ問題を訴え掛けようとしているのです。
誰かの受容体に合致すればいいなと思いながら。