日常風景になっているとなかなか気づきにくいですが、すこし視点を変えてみてください。そこかしこにゴミが落ちている事に気付きます。

 

海や川を覗いてみると、わかりやすいかもしれません。

 

 

なんでこんなにゴミだらけになってしまうのかというと、その原因は大量生産大量消費にあります。

 

安く新しい物が簡単に手に入るため、物を大切にするという感覚が希薄になり、簡単に捨てるからです。その延長がポイ捨てです。例えば、ペットボトルが滅多に手に入らない物だったら、それを道に捨てる人はいないはずです。

便利な世の中になって、いつでも欲しい物が手に入り、一見豊かになっているように見えますが、実際に豊かになっているのは上っ面だけで、「本当の豊かさとは何か」を多くの人が見失ってしまっています。地球に溢れるゴミはその表れであり、目先の豊かさの裏で起こっている現実です。

「作るより買う方が安いし早い」

確かにその通りです。だけど、そうやって物を買うことで節約できた時間をどのように使っていますか?


仕事や、やらなければならない事に追われて、毎日バタバタして疲れ切っていませんか?
手間と時間をかけて丁寧に作られた物を手にした時に感じる感覚を忘れていませんか?
 

ちなみに、ミヒャエル・エンデの「モモ」はこの事を表していて、この物語は児童文学かと思いきや、実は現代の金融システム(灰色の男)が人の時間を奪っていることに警鐘を鳴らしているのです。

現在の経済の仕組みで経済を発展させるためには、物をたくさん作り、どんどん売る必要があります。そしてその効率を上げるために生まれたのが大量生産大量消費で、それをするためにはコストを削減しなければなりません。

 

その削減されたコストこそが人件費、つまりあなたの給料です。日本は世界一生産性の高い国であるにも関わらず、その国民の給料は上がらず、働いても働いても豊かになれないのは、そこに原因があるからです。目の前の商品の安さの裏で、最も価値のある「時間」と「労力」が使い捨てにされているのです。

 


お客様の事を考えて最高の接客をしても、時給はたったの数百円。

3Kの現場にも関わらず賃金が低い。

人手不足の分の仕事もこなしたのに給料は同じ。

 

それが当たり前みたいになってますが、これはとてもおかしなことです。提供した時間と労力の分の豊かさを得られるのが本来の在り方です。そういった意味では不労所得は、他と比べて価値が低いのです。大した価値(愛)を生み出していないからです。

 

「お金」という物質に価値を置いていると、その事になかなか気付けません。お金はエネルギーを載せて運んでくれるものではありますが、主はエネルギーの方であり、そういう見方で世の中を見渡すと、今の社会ではそれが正常に循環していないことに気付くはずです。

 

例え、その事に気付いていても、実際どう変えていけばいいのかわからない。目の前の事でいっぱいで、とりあえず今の体制に従うしかない。宇宙銀行に貯金されていると信じよう。そんな状況であろうと思います。

私はこの仕組みを根本的に変えていきたいと考えています。かといって無理に変えよう・壊そうとすれば、その力を加えた分だけ反発が起こります。

では具体的にどうするかというと、それは意識改革です。人は気付きを得ると意識が変わり、がらりと行動や波動が変わります。そうやって一人一人が変われば流れが変わり、世界が変わると信じています。

私は物作りが好きなので、そうした方面から一人でも多くの人たちが「本当に大切なものは何か」を思い出してもらいたいと思っています。

 

買わなくても、既にあるもので作れるんだよ。
失敗したって大丈夫。
あなたにもできるよ。
自分で作ったものは世界に一つだけのとても価値のあるものなんだよ。
物を最後まで大切にしていこうね。
大量消費大量生産から卒業しよう。

そうしたメッセージが多くの人たちに届き、みんなが豊かになる未来へと繋がっていきますように。

 

と、たまには真面目に語ってみた。