人は、太陽に生き、月に眠る。


人の一生は、一昼夜。

昼に生き、夜は黄泉に眠る。


生き、還り。

生き、還り、流転する。


回帰、命の灯は、


生き、帰滅し。

生き、帰滅し、


其の姿を現し、其の姿を隠す。


まるで

夜空の月が、其の姿を現し、隠すが如く。


月、其の姿、視えずとも

確として存在し、


其の姿は、常に変転し

其れは、宛(さなが)ら流転する命が如く。


太陽の耀(かがや)きに依(よ)り

地球の蒼さに隠れ

惹き合い、自転しながら公転を繰り返す。


其れは、まさに人の命の如く。

現れては、姿を変え

現れては、姿を変え、帰滅する。


惑星の歴史は、人の歴史でも在る。

共に生き、共に帰滅する。


流転する魂は、その器の内を

信愛(bhakti)の光輝に満たし始める。