男も女も幻想の中を生きて居るのさ。


それでも猶(なお)、幻想の中にて

藻掻(もが)く。


分かっちゃ居るけど

止(や)められない。


馬を鹿と謂い、

鹿を馬だと幻想を抱き続けて仕舞う。


唯(ただ)の人間を

神か何か?と錯誤して仕舞う。


最晩年の信長の悲劇性は、

幻想とは、切っても切り離せないのかも知れないな。