『全人類を唸らせた!二千七百年受け継がれる
日本人の遺伝子 渡部昇一 ビジネス社』 要約 + α (Synthese) 2
「万葉集」の特徴は、『古事記』に始まる伝統に従って
やまとことばを漢字で表記した事にあります。
そのお陰で、当時のやまとことばが、
そっくりそのまま残り、
万葉の時代の人々の心の喜怒哀楽、
感情の機微や心の浮き沈みさえ
現代に生きる私達へ届けてくれます。
「万葉集」に眠る
「もののあわれ」「ああ」「はれ」
「ああ、綺麗な月だ…」「はれ、見事な紅葉よ…」と
自然と湧き上がる
心の機微に触れること、
人の心に隠れる、苦しみや喜び、
喜怒哀楽に触れ、
寄り添う心・深く知る心が、
人間本来のあり方に繋がり
「よくも悪しくも生まれつきたるままの心」である「真心」
に立ち返る事が出来ると本居宣長は言う。