高校生最後の三年夏の大会開会式の前日。
日大附属高校との試合で、先発をしました。


その時ずっと肘に痛みはあったのですが、
僕が投げないと甲子園に行けないと思い、
我慢をしてボールを投げていました。


初回の投球練習時にカーブを投げた瞬間に肘からブチっと音がしました。
肘に違和感を感じ2人の打者にアウトに取ったところで自分からマウンドを降りました。


試合後の診断で内側側副靱帯断裂肘と告られましたが、
試合に出たい一心で局所麻酔注射を打ち麻痺をさせて、
ベスト4をかけた桐光学園戦で人生初めてのファーストとして出場しました。


ビハインドで迎えた、第三打席で高いバウンドのサードゴロを打ちました。
全力で走るあまりに、ベースとの距離が近かったのに
ヘッドスライディングをしてしまい、左腕を二箇所骨折しました。


この試合に負け、ヘッドスライディングが高校最後のプレーとなりました。
最初に左腕の手術を行い、その後に右肘のトミージョン手術を受ける事になりました。


右肘のギプスを外した時、
めちゃくちゃ細くなった腕とは全く伸展も屈曲もできない状態でした。


大学でも野球を続ける予定だったので、本当に投げれるようになるかとても不安でしたが、
色々なトミージョン手術の記事を読んでいく中で、
ダルビッシュさんの記事を見つけました。

そこで日本人は基礎筋力が足りてないという記事や、
その他にもトミージョン手術をした選手が球を速くするには、
体を見つめ直す事が大切というのを見つけました。


そこからギプスを付けながらジムに行き始めました。
これが僕がトレーニングを始めたきっかけです。