negiccoのnao☆さんが結婚を発表した。それに対しての反応をツイッターで見ていると多くの人が賞賛している。
特に結婚後もアイドルとして活動を続けるという部分に新しいアイドルの形というか希望を見出しているような声が多い。
私はnegiccoについては詳しく無いので特に思い入れはないのだが、それでもめでたいなぁとか良かったなぁという感慨は湧く。
そもそも30歳を超えて現役アイドルとして活躍している事自体が凄い。
アイドルが結婚を発表するというのはある意味アイドルとしては命取りのような気もするが、流石に三十路を過ぎたアイドルに対して結婚しないで〜などと騒ぐ了見の狭いファンはいないようだw。
negiccoは一度池袋のサンシャイン噴水広場でのリリイベに行った事がある。
いわゆる厄介みたいなファンは皆無、とても和やかな現場だったのを記憶している。
ツイッターである人はオリコンで何位とか、武道館でライブとか、そういった上昇志向型のアイドルではなくnegiccoのようなきちんと採算が取れて長く活動するアイドルというのはひとつのスタイルであるというような事を言っていて、なるほどなと感心。
48以降、いやハロプロからか?アイドル達に試練を与えてそれを乗り越えるドラマを楽しむというような在り方が当たり前になったのは。
ひとつの成功を見て、皆が右へ倣えで同じ方向性へと走り出す。
そんな事になんの疑問もなく付き合ってきたのが我々アイドルヲタクだったのかもしれない。
とそんな事を考えながら、アイドルとはなんぞや?と改めてアイドルの定義について考えてみた。
nao☆さんの結婚は非常にめでたいしファンもそれを受け入れているので何も問題はないのだが、ただ一つ私の定義ではアイドルに対する疑似恋愛というものが条件としてあると考えていたのでそこに齟齬が生まれてしまう。
これをどう解釈するか?
いや、結婚云々の前に同性のファンについても疑似恋愛は説明できないではないか!これは私の定義が間違っている、疑似恋愛はアイドルの絶対要素ではないのだ。
とするとアイドルとは何と定義すればよいのか?
ひとつの方法としてアーティストとの比較というのが考えられる。
私が考えるにアーティストというのはクリエイターであり、アイドルはパフォーマーなのではないかという説。
音楽活動に絞って説明すると楽曲を作るのがクリエイター、作られた物を表現する(実演する)のがパフォーマー。
もちろんアーティストは自身が作曲するだけではなくパフォーマンスもするし、他者の曲を演奏することもある。つまりクリエイターでありパフォーマーでもあるのだ。
なのでアーティストもアイドルの要素を持っているという事なのだが、作品を作るという部分によってアーティストはアーティストたり得るのではないかと考える。
逆にアイドルはどうか?アイドルの中にも作詞や作曲をするアーティストの要素を持った人もいる。
そちらの才能がアイドル(パフォーマー)としての魅力を上回ってしまったとしたら、その子はアイドルではなくアーティストと見られてしまうだろう。
しかし多くの場合、そうした才能よりも演者としての魅力の方が上回っているのでアイドルという風に見えるのだと思う。
つまりはバランスの問題なのではないか?
アーティストもアイドルもクリエイター的な部分、パフォーマーとしての部分を持っていて周りの者が見た時にそのどちらがより印象的であるのかがアイドルとアーティストを分けるのだと思う。
もうひとつ、以前に別のブログ記事にも書いたことだが、アイドルはそのスキルではなく人間的な魅力が重視されるもの。(アーティストはスキルが求められる)
まずは人としての魅力ありきで、この子が歌うのが素晴らしい、この子が踊るのが美しい、この子が演技をしているのが愛らしいなどなど…。
上手い下手の問題よりも"アイドル"がそれをしている事に価値があるのだ。(もちろん上手い子もいるし下手だから良いという話でもない)
そしてその人間的魅力という部分には容姿も含まれるし、性格やグループ内での立ち振る舞いなんかも評価の対象だ。
近年のアイドルは接触と言われるファンとの交流(握手会や各種イベント)も必須事項となり、そこでの対応もそうした魅力の一部である。
そうした魅力に惹かれ親近感を持つ。
なのでそれは人によっては恋人的な好意であったり隣のお姉さん的な感覚であったり、妹だと感じる人、自分の子供のように思う人、人によっては孫?、友人のように感じる人もいるだろうし同性だったら憧れや目標とする存在だったりとそれぞれの捉え方楽しみ方をしているのだと思う。
前半で書いた疑似恋愛的要素というのはこの中の恋人的好意というのを指すので、これは絶対要素ではなく数ある楽しみ方のひとつと捉えるのが正解だろう。
しかしこの感覚(疑似恋愛要素)を部分的にでも持っている人というのが多数派なので恋愛禁止のようなギミックが必要とされているのも事実。
それについて前に書いたことがあったので良ければお読み下さい→アイドルの結婚宣言のはなし
上記のブログを書いた時点ではアイドル(女性アイドル)というのは期間限定的なものと捉えていたので今回のnao☆さんのように結婚後も"アイドル"として活動することは想定していない内容となっている。
nao☆さんの結婚がアイドルの在り方を更新した今であればこのブログに書いた内容は多少の訂正が必要であろう。
結婚してもなおアイドルとして活動を続ける、それが可能な事なのか?私はそこに注目している。
アイドルに対する疑似恋愛は単なるひとつの要素、そう考えればnao☆さんが結婚後もアイドルとして活動していく可能性は充分にある。
そしてそれは私自身もぼんやりと考えていた理想の姿なのかもしれない。
松田聖子のような先例もあるしね。いや松田聖子はもはやアイドルというよりスターか。近寄り難い存在。
そういう意味では現行のアイドルとはまた違ったジャンルなのかもしれない。
2000年代以降のアイドル(グループアイドル)、ファンとの距離の近い存在としてのアイドルが結婚後も活動していく事が出来るのか見守っていきたいところだ。
新潟のアイドルで悩んでいる時に新潟のアイドルの良いニュース。ではまた。