先の総選挙開票の壇上における須藤凛々花の結婚宣言、総選挙から数日たって残ったのは指原莉乃1位ではなくコチラの話題。

まぁそれは当然かなとは思います。

スキャンダルの方が世間も面白がるし、この問題はまだ継続中(今後自ら説明すると言っている)でもあるので。

1ファンとして私も思うところがあります、単なる1ファンの見解ですが、興味があればどうぞ。



まず、よく言われる恋愛禁止に関する私のスタンスは、恋愛禁止というのは建前、あるいは設定であって実行力のある縛りでは無いと考えています。

なので実質的にはそういうルールは無いというのが私の解釈です。

ただファンとしては恋愛事情など聞かされても楽しくはないので、最低限表には出ないようにしてもらいたいとは思います。

また私がそう思うように多くのファンはアイドルの恋愛を快く思っていないので、それは人気面にも影響がある事でありビジネスとして見た場合でもマイナスの要因となる可能性が高いので恋愛禁止という建前が必要なのだと思います。

なので、例えば自分の好きなアイドルに恋人がいるとわかっても騙されたとは言いません。

ただそれが見えてしまうと応援する気持ちは醒めてしまうだろうなと思います。

ただそれだけです。



私は今年の総選挙開票は友人たちとカラオケルームで鑑賞していました。

友人たちはみなNGT48ヲタばかりだったので、もっぱらその話題ばかり。

フジテレビの中継開始直後にりりぽんの例のスピーチが流れ、いやその前にもSNSで情報を掴んだ友人の中の一人が「りりぽん結婚するって」などと言ってはいたのですが、どうせネタだろと本気にせずにスルーしていました。

スピーチ自体もろくに見ていませんでした。

その後高橋朱里がそれに対する批判とも取れるスピーチをして、ん?さっきの本当なのか?と少しは気になったのですが、それよりもその場はNGT48メンバーの選抜入りで興奮状態、それ以上結婚問題については考えませんでした。

発表が終わり友人たちと別れ一人電車の中でネットの情報をチェックしていると、どうやらりりぽんの結婚宣言は本気らしいことがわかってきました。

私はりりぽん推しではありません。

ただ面白い子だなとか、かわいいな、とは思っていたので握手会へも何度か行ったことがあります。

2shot写メを撮ったこともありますw。

けっこう好きなメンバーではありました。

先に書いたように私は恋愛禁止はルールではないと思っている派なので、その点に関しては仕方ないかなぁ(残念だけど)という感想なのですが、結婚宣言がどうやら本気らしいと分かってからはなんとも言い難い感情が湧いてくるのを感じていました。

理屈では理解できても感情的には納得がいかないといったところでしょうか?

ネットで調べると48Gのメンバー、元メンバーなどの反応も知ることができました。

山本彩はリアルタイムでショールーム配信をしていて、結婚宣言直後はただただ戸惑う姿を見せていました。

大島優子はインスタライブで怒りとも言える反応をしめしました。

高橋みなみは755で優子と同じ気持ちだと発言しました。

大島優子、高橋みなみに関してはスピーチを直接見たわけでは無く、そういう事を言ったらしいという又聞きを元にした発言だと思われます。

この点に関しては映像で見てない分、余計にふざけた発言に感じてしまったかもしれないなと思います。

総選挙で結婚宣言、架空の話としてしている分には笑い話としてよいのですが(秋元康×小嶋陽菜 対談でもそういった話が出たことがある)実際にそれをやるメンバーが出てくるとOGたちがこういった反応になるのはわからなくはない。

現役メンバーでしかも同じグループのキャプテンでもある山本彩はとりあえず態度を保留したといった感じか?それしかできないのも仕方ないな。

会場では渡辺麻友が明らかに怪訝な表情を見せ、指原莉乃はどうリアクションをとるのが正解か迷っている様子。

NMB48メンバーは咄嗟の判断でとりあえずここは盛り上げようと思ったのか、おめでとうと祝福する。

しかし、本心から祝福してはいないだろう。

みな戸惑うか、反感を持つか、あの時点でポジティブに捉えていた人はいなかったと思います。

当然テレビで観ているファンもそうであったと思います。

翌日になってメンバーやファン以外の反応というのも見えてきました。

ファンでない人たちからはりりぽん擁護の声もけっこうあがっているようです。

しかしそれらは一般常識からみたら正論なのかもしれませんが、アイドルという特殊なジャンルにおける出来事であるという視点に欠ける意見がほとんどでどうにも納得できるものではありませんでした。

ウーマンラッシュアワーの村本さんはこれでアイドルがもっと好きになったと言いました。

アイドル評論家の中森明夫さんは指原1強の閉塞感をぶち破った痛快な出来事と言いました。

両人とも少なからずAKB48グループに関わる人ではありますが、やはり外の人なのだなと感じる意見です。

あのスピーチを見て面白いとか、痛快だと思ったファンがどれだけいるか?

私はそれは極わずかだと思います。

いや、ファンと言える人の中には否定こそしないまでも肯定的に受け取った人はいないんじゃないかと思っています。

結婚そのものは喜ばしい事であるし祝福してあげるべきなのだとは思いますが、あの場で発表したことの意味、そして彼女がアイドルであるという事を考えると、そう単純なことではないのです。

AKB48は今までアイドルという固定観念をぶち破ってきた。

それがここまで大きなグループにまで成長した所以でもある。

それは否定しません。

しかし、型破りが何でも良いというわけでも、ハチャメチャが良いというわけでもないと思います。

今までは考えられなかった事、それでもファンの支持を得ることが出来ればOK、そうでなければ、それはただの失敗です。

ファンの多くは総選挙の場で発表した事が問題だと言っています。

私はそれに半分同意し、半分は疑問を持ちます。

じゃあ、いつなら良かったのか?

おそらく、総選挙のスピーチではない形で結婚を発表していたとしても、ファンはショックを受けただろうし、反感を買っただろうと思います。

そこには多少の程度の差はあるかもしれませんが、無条件に皆から祝福されることは無いと思います。

ここまで結婚宣言に対して何故私は不快感を覚えるのか?ということを考えてみて、結局ここへ行き着いてしまうのだなと気づかされました。

恋愛禁止というルール。

私はルールは無いと先程書きました。

しかし、やはりそれを望んでいます。

先日、仕事をしながらtbsラジオ『たまむすび』を聴いていたら、AKB48 選抜総選挙の話題となり、やはり結婚宣言のことにも言及する場面がありました。

パーソナリティーのカンニング竹山さんは「じゃあ彼氏がいたら応援しなかったの?」と言いました。

そうです、応援しなかったです。

こういう書き方は多分に誤解を生むのでなるべくしたく無いのですが、ボクたちはアイドルに恋をしているのです。

少なからずそういう要素があるのです。(女性ファンの心理はわかりませんが)

誤解の無いように言っておきたいのは、なにもそれが全てではないという事。

歌や踊りが素晴らしいとか、演技力がすごいとか、バラエティの才能があるとか、色んな好きになる要素のひとつとして、女の子として好きというのもあるのです。

ファンそれぞれにその比重は違うでしょうが少なからずその要素はあるはずです。

その比重が重い人はガチ恋などと呼ばれます。

その要素が恋愛感情とイコールで言えるかどうかは微妙なのですが、『恋愛感情のようなもの』が多少はあるという事です。

もう一つついでに言っておくと、そういう『恋愛感情のようなもの』があるとは言え彼女たちと付き合うとか結婚するとかそういうことはあり得ないということは重々承知の上で応援しているのでご心配なく。←当たり前だw。

そしてアイドルを売り出す側もそういったファン心理を利用してきます。

我々はそれも解った上でノセられているのです。

つまりはアイドルの恋愛禁止だとか、ファンの恋愛感情(のようなもの)だとかは暗黙の了解として存在するという前提で今回の件は考えなければならないのです。

そこが外の人(一般の人)と中の人(ファン)の意見が食い違う理由なのじゃないかなぁ。




この文章を書くのに時間がかかってしまったため、書いているうちに結婚宣言に関する記者会見が行われ翌日のスポーツ紙に記事が載りました。

ここからはその内容を知った後の私の考えです。

記事によると、総選挙の前に結婚は決まっていたようです。

記事になる前に自分の口で言いたかったとも書いてありました。

それが彼女にとっての誠実な態度だったのかもしれません。

ただ、それを聞いてファンがどう思うのか?という点に対する配慮が感じられないのが気になります。

真実を告白して、いかなる批判も受ける。

そう言ってしまえば潔い様にも見えますが、ファンは置いてけぼりにされているように思います。



48G以降の女性アイドルグループにおいては『接触』と呼ばれるいわゆる『アイドルとファンの交流』が盛んに行われるようになりました。

そこで直接に会話を交わしたり写真を撮ったりすることでアイドルはより身近な存在と感じられるようになったのです。

身近な存在となったアイドル、ファンの思い入れもそれだけ強くなります。

応援(=イベント参加、グッズ購入、コンサート参加など)にも熱がこもります。

結果AKB48は国民的アイドルと言われるまでになりました。

アイドルたちがファンの応援によって成功していくことにより『接触』の機会は減っていきます。

アイドルには成功して欲しい、でも身近な存在でいて欲しい、この矛盾が常に付きまといます。

そしていずれ訪れる『卒業』という別れ。

そういったことも全て飲み込んで我々は応援しているのです。

なのでせめて卒業のその日までは夢を見させて欲しいなぁと思うのです。

恋愛禁止という嘘をつき通して欲しいと思うのです。


今回のりりぽんのとった行動が良かったのか悪かったのか、受け取る人によって意見は分かれるところでしょう。

これを読んでいるあなたがアイドルファンだとしたらどう思いましたか?


まだまだ書き尽くしたとは言い難く、上手く伝えられた自信もありませんが、ここまで読んでくれた人がいたならお付き合いありがとうございましたw。

1ファンの戯言でした。