映画『尾崎支配人が泣いた夜 DOCUMENTARY of HKT48』 観に行ってきました!



以前このブログでも取り上げたのですが、HKT48のこれまでの軌跡を記した名著『腐ったら負け』の出版からさほど時間を置かずに公開の今作品。
『腐ったら負け』感想

HKT48の初ドキュメンタリー映画となれば内容的には被ってしまいそうですが、監督指原莉乃は如何に料理するのか?w


今作品におけるさっしーの立場、

◎当事者として記録映像の中に登場

◎インタビュアーとして今回の映画用に撮影されたシーンに出演

◎ナレーションを担当

◎監督指原莉乃としても映画内に登場

この映画はHKT48のドキュメンタリーであり、指原莉乃監督の映画制作のドキュメンタリーでもあるという二重構造。

さっしー自身が映る映像にさっしーのナレーションが被る。懐かしのムツゴロウとゆかいな仲間たちを彷彿とさせる雰囲気。(分かるかなぁ、この例え)

さっしーのナレーションは一言解説というか捕捉的なもので「この時○○だったんです」とか「この子は○○なんですよね」と、まるで横で一緒に観ている様な感じで語りかけてくる。

基本的にはメンバーにインタビューをしながら昔を振り返るという内容でインタビューと過去映像が交互に映されるという造り。

時系列に沿っている様でありながら突然最近の様子が挟み込まれたりと、わりと雑然とした編集となっております。

一本の流れとなっている訳ではなく、箇条書き的な感じ。

具体的な内容で言うとHKT48メインストリームとも言えるセンター問題も当事者にしっかりインタビューをして映画前半部分の中心として扱っている。

各期ごとの座談会的なインタビューもある。

若いメンバーの多いHKT48の中からついに卒業生が…という話。

後半では紅白歌合戦落選(尾崎支配人が泣いた夜)にまつわるエピソードもある。

中でも個人的に興味深かったのはHKT48運営陣(秋元康P、レコード会社スタッフも含む)による、選抜メンバー選定会議のシーン。

さっしーも初めて見たという会議の様子。私の感想はさっしーの感想とほぼ変わらないので、改めてここで書くまでもないかなw。

大体想像していたのと近い感じだったなぁ。それから尾崎支配人は本当に丁寧にメンバー達に選抜基準を説明していて誠実な人だなぁと。

もうひとつ、指原莉乃"監督ドキュメントパート"が時折出現し、「これ入れた方がいいですかねえ?」などと話し合っていたり、このシーンを入れるのはこういう意図があると説明したり、映像チェック中のさっしーが映しだされたりするのですが、その中であの問題に触れるか否か?という件。

「今のファンは知らないと思うんですよね」
でも
「昔からファンは"なんだよ触れないのかよ"ってなる」
また
「今も(別の形で)活動してる子もいるからね、元HKT48ってこと出さないで」

などと迷った末に結局これ止まり。

無かった事にはしない、でも振り返ることもしない。ここが落とし所だったのかな。

そして、指原莉乃監督が今作品で一番描きたかったのはこれじゃないのかな?というのが、坂口理子(りこぴ)上野遥(はるたん)

なにしろファーストシーンがさっしーとりこぴの会食シーンなのだ。

唐突なこのスタートなんなんだ?と思ったのですが、中盤から後半でりこぴとファンの関係性がテーマとして浮かび上がってくる。

『道頓堀よ、泣かせてくれ!』の沖田彩華も同様ですが、ひとつの象徴として特定のメンバーを取り上げているだけで、どのメンバーにもこういった関係性はあるんだよなぁ。

そしてそれが選抜入りという形で昇華する姿には思わず涙が溢れてしまう。

りこぴが喜んでいる姿ももちろんなんですが、りこぴファン界隈の人達が泣きながら抱きあったりハイタッチしている姿にやられてしまう(泣)。


一方はるたんも前半部分で努力家である一面がクローズアップされる。

さっしーのアンダーを務めるはるたんの姿はかつて篠田麻里子のアンダーを務めた横山由依を思い起こさせる。

劇場公演をひたすら頑張るはるたん。ポジションをいくつも覚えている。

「私の方が出来るのに、なんであの子より下なんだろう」と思っていた時期もあったという。

それでもめげずに努力を続けたはるたんにご褒美が。

映画主題歌の選抜メンバーに選ばれるというハッピーエンド。

しかもセンター!

これにはやはり今回の映画のテーマとの兼ね合いという事情も勿論あるだろうし、シングル曲の選抜とは意味も違うだろう。

それでも努力は必ず報われるとこの映画は言ってるんだ。

ものすごく雑多な内容で情報量も多いこの映画で、最後にきちんとここへ着地するという指原莉乃監督あっぱれ!

エンドロールはその主題歌に乗せて今までのHKT48のダイジェスト映像が流れる。

台湾のコンサート、明治座舞台、全国ツアーでチャレンジした吹奏楽。この映画で取り上げなかった数々の活動。

HKT48なんだかんだ言って結構観てるなわし、なんて感慨に耽りつつ今月はサシコ・ド・ソレイユに行って参ります。

それでは次はコンサートレポでお会いしましょうw。



あっ、忘れてましたが、さっしーが来る以前の劇場公演MCという危険映像も見れますよwww


かつてHKT48で起こったメンバー数名の同時活動辞退(実質的には解雇)。ファンと交流していたことが原因という説があるが、公式には何もアナウンスがなかった不可解な事件。それに関連するであろう指原莉乃の佐藤支配人(当時)批判などもネットで話題となった。