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さて、本日は「教えないという教育」について。私の知る限り、「教えない指導」を銘打って実施している学習塾は県内外問わず複数件あります。

「教えない」のに、それを「指導」と呼ぶのか?

、、おっしゃりたいことは分かりますし、むしろツッコミを入れたくなるようなボケ的要素があります。

ただ、なんとなく、やりたいことは、言わんとすることは分からなくはないんです。

家庭教師、大手学習塾、個別指導塾、通信教育や出版社教育書部門の教務部、等々、様々な角度から中高生の学習指導を眺め、あらゆるやり方をひと通り経験して来たからこそ分かるんです。

「教えないという指導」

一見、講師が楽をするための、都合の良いフレーズに聞こえるかと思いますが、決してそんなことはありません。

とかく我々大人は、子供達に素敵な未来をあげたくて、失敗をしないやり方を教えてあげたくなって、ヤル気のない子供たちを机の前に座らせて、あれやこれやと与え過ぎてしまいます。

参考書を買い与え、問題集を買い与え、最近はやりの学習タブレットやそれに準ずる通信教育の教材を入手し、子供達の興味やヤル気を金で買うような親心を発揮してしまいます。

私も人の親ですし、そんな気持ちもよ〜く解ります。

学習塾講師という立場から言えば、長年、各学校のテスト分析を重ね、それについてのテスト対策を作成してまいりましたが、凝れば凝るほど、こだわればこだわるほど、その精度は高まり、子供達はそれに喰いつき、そして、、

「もはや、それしかやらなくなる」

んです。

つまりは、アナログでもデジタルでも、どんなハイテクを駆使したとしても、オトナたちがムキになって、用意してあげれば用意してあげるほど、子供達はそれに満たされて、むしろ、それしかやらなくなってしまうんです。

私たちオトナの仕事は、やるものを用意してあげることではありますが、度が過ぎると、そこにピークを迎えてしまいますし、この情報過多の時代、何をやるべきで、何は不必要なのか?を示唆して、どのようにるべきなのか?について考えるためのキッカケづくりこそが求められている使命なのだと感じます。

「教えないという指導」

そうはいっても、なかなか、どうして、それだけではままならないのが現実というもの。なるべく自分でやるように、自分の頭で考えてより効率的なやり方で行動できる
ように、仕掛けをこしらえてあげることこそが、私たちオトナの使命かな、、と今は考えています。