唐突?ですが、私過去の朝の連ドラでダントツに好きなのがこの作品です→「芋たこなんきん(2006年度下半期)」
 
 
ヒロインの町子は少女時代の回顧もあるものの、スタート時に既に37歳という異色のヒロインでしたが、最初から最後まで好感度抜群でした。少女時代のお父さん役が温厚なTOKIOの城島リーダーだったのもかなり大きな要因でした。
 
 
とりあえず私の連ドラ過去作品で好き!を挙げると
 
ふたりっ子
あぐり
すずらん
純情きらり
ちりとてちん
 
 
なのですが、他作品は必ずどこかで中だるみ?息切れ感?的なものがあったり、ヒロインの行動に共感ができなかったりなど、ちょっとの減点要素もあったのです。でも「芋たこ~」は、それがありませんでした(子供たちが大人になった後は少しあったかも?ですが微々たるものです)藤山直美さん&國村隼さんの安定した演技も魅力で、國村さんはこれ以降、相棒などの悪役で出演されても”いい人”にしか見えなくなってしまいました(笑)
 
 
ヒロイン町子は40歳ながら初婚、開業医の夫は5人の子持ちで妻に先立たれているという状況で、日本版「サウンドオブミュージック」の世界のようでした(少なくとも私の目には)
けれども町子は普通の主婦ではなく、職業婦人として仕事と家事育児を懸命にこなしていくのです。
 
 
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私が感動したポイントは子供たちに自分のことを「お母ちゃん」と呼ばせず「おばちゃん」で通したこと。
詳細なセリフは忘れましたが、誰かにどうしてお母ちゃんと呼ばせないのかと聞かれて?「私は○○ちゃんのお母ちゃんやない、おばちゃんや。○○ちゃんのお母ちゃんはお母ちゃんだけや。おばちゃんでええんよ」と大阪弁であっけらかんと話す態度にじーんときた記憶があります。
子供たちは言葉ではずっと「おばちゃん」と呼び続けましたが、内実は確かに「お母さん」だったと思います。
 
 
また夫である、通称カモカのおっちゃんとの強い絆は朝ドラの夫婦の中でも私は一番だと思います。テンポ良い(漫才のような?)夫婦の会話シーンはいつも面白かったです。
 
 
 
さて、町子さんのお仕事は何でしょう?
 
 
答えは・・・小説家です。
そして実はこのドラマは実在した作者の自伝的ドラマなのでした。
 
 
作者の名前は、田辺聖子さん。
私が学生の頃よく読ませていただきました。
田辺さんは大阪市大阪生まれ(1928.3.27~2019.6.6)昨日、訃報のニュースが報道されました。
 
 
戦前から戦後にかけての時代、またご主人が亡くなってからの長い時間、本当にお疲れさまでした。
 
 
朝ドラ第75作「芋たこなんきん」作品紹介はこちらから。
 
 

 

 

主題歌&OP演出も好きでした~できたらまた見たいですね(^^)/