続きになります。
むしろ、これは注意書きであります。
このような事を書いておりますと、
読者の皆様の中には、
「あれ、もしかしてmomoとは、
案外、可愛い女なのではないか」
などと、勝手に胸のうちで
都合のよい幻をこしらえる方も、
おられるのではないか。
そう思うと、私は急に不安になりました。
人間というものは、
自分に都合のよいところで、
勝手に救われたことにするものです。
ですから、ここで、はっきり申し上げます。
そんな事はない!
これが事実であります。
私の記事を読み、
ありもしない期待をふくらませ、
その足で店へ向かい、
そこで失望し、後悔し、
さらに怒りにまで身を焦がし、
その行き場のない、
どうにもならぬ思いを、
私へ向けて投げつけられましても、
私としても、いささか困り果ててしまうのです。
その点だけは、
正直に申し上げておかなければなりません。
ただし、であります。
彼女が、決して感じの悪い女ではなかった、
という事もまた、
同じように事実であります。
明るく、愛想もよく、
こちらを不快にさせるような素振りは、
ついに一度も見せませんでした。
後半の主導権も、
こちらへ自然に譲ってくれる女であり、
終始、笑顔を絶やさぬ女でもありました。
それは、飾りでも、弁護でもなく、
ただ、その場にあった事実として、
記しておきます。
可愛い、という種類の救いはありません。
けれど、感じの悪い女ではなかった。
そこだけは、
彼女の名誉のためにも、
どうしても書き残しておきたいのです。
以上でございます。