今回のレビューは、ノンスケール アルカナディア より、

“ルミティア ReACT-iF” です。

 

 アルカナディアのシリーズ第1弾として発売された天使型ディアーズ、

“ルミティア” が装いも新たに再登場。

 もし、ディアーズたちが現実世界のファッションに着替えたら? とコンセプトにしたサブシリーズ、“ReACT-iF” がスタートしました。

 

 創彩少女庭園でいうところのドリーミングスタイルのように、カラーバリエーションとして展開していくと思っていた “ReACT” シリーズ。

 まさか “iF” として、ほぼ完全新規造形で私服姿を出してくるとは・・

 本筋の砲でも間もなく敵キャラ兼武装パーツのゼノアルマのリリースが始まりますし、ここへ来て一気に世界観が広がってきたアルカナディア。

 そもそもカラバリとして発売された “ルミティア ReACT-A” が限定ではなく一般販売されたことに驚いたんですよね。

 というか、今のところアルカナディアの関連キットって前部一般販売か。けっこう強気だなぁ・・

 まさに今日、ソフィエラ、シャルメド、エルメダのお姉さんキャラ3人が同時に再販かかったりもしたし。

 ほかのガルプラシリーズと違ってほとんど流用がないにもかかわらず新作の発売ペースが上がってきたのも、けっこうすごいことなんじゃないかと思います。

 このあとヴェルルッタとユクモのカラバリが発売されますが、その先にはきっとiF展開も待っているでしょう。

 さすがに全ディアーズのiF化はなさそうですけども。エレーナやメルティーナはどうすんだ? って話になりますからね。

 あぁでも、完全な人型にしてしまうという手もあるのか・・

 いろいろと妄想が捗りますね。

 

 それでは、レビューしていきます。

 キットはパチ組みしたのみです。 

 

パッケージ

 今回ももちろんパッケージには書き下ろしイラストを使用。

 普通に現実のファッションだもんで、創彩少女庭園かと思ってしまいますが・・

 通常版と並べて。

 変身前後という感じ。左が本当の姿ですけども。

 箱のサイズは一緒でした。

 

ルミティア ReACT-iF

 明るく素直で少し天然気味な見習い天使。

 好物を前にすると早口になったり、デレデレしたり、時折キャラ崩壊したりもする。

 光属性の魔力を持っていますが、見習いなので操作にはまだ慣れていないよう。
 軽い記憶喪失になっているようですが、アルカナ回収の使命については覚えていて、マスターとアルカナに纏わる出来事に関わることで、いつか記憶を取り戻せると前向きに進んでいきます。

 今回はそんなマスターと束の間の休日を楽しむためにお洒落をした・・というところかな?

 

 ということで、本来のディアーズのコスチューム(?)から現代ファッションに着替えたルミティア。 

 さすがのコトブキヤも私服女子のプラモは初じゃないですか?

 ルミティアは天使ではありますが、少なくとも今回は天使要素はないですし、一見したところ普通の女子です。

 普通の女子の私服姿のプラモって・・

 ただ、一応私服という設定になっていますが、少なくとも普段着ではないですよね。

 というかこれ、どういう服装なんでしょう?

 上下は別れているのか? それともワンピーススタイルなのか?

 上半身も、白い部分と青い部分は分かれているのか、それとも一体なのか?

 女性の衣服の構造なんかわからないのでなんともいえませんが、ともかくもかなり気合いの入った格好であることは間違いない。

 たぶんデートか、さもなければちょっとしたパーティに出かけるような雰囲気です。

 でないとこんなシースルー(シアー素材というらしい)のスカート履かないでしょ。しらんけど・・

 それにしても、誰がコーディネイトしたんでしょうね。ルミティアにこのセンスはない気がする(失礼)。

 あとなんというか、すごく社会人みを感じます。もちろん高校生ではないし、大学生としても落ち着き過ぎているように思うんですよね。

 そう考えると、やはりエルメダさんのチョイスかな?

 まぁ、そもそもも話今どきの女子のファッションなんか僕はまったくわからないんですけどね。

 普通に可愛いとは思うけど・・

 なお、キットとしてはほぼほぼ完全新規型となっています。

 リストジョイントと展示ベースくらいですかね。流用されているのは。

 

 頭部アップで。

 ショートの髪形は一見通常版(ディアーズ時)と同じように見えますが、前髪の一部を左右で三つ編みして、後ろで白い花型おアクセサリでまとめたスタイルになっています。

 アクセサリは3㎜軸接続で取り外し可能。

 つまり後頭部に3㎜穴が開いているので、いろいろと遊べそうです。

 頭部の構造はシリーズ共通で、フェイスパーツと耳パーツには互換性があります。

 また頭頂部と側面のパーツは取り外すことができ、側面のパーツは通常版の羽根飾りと交換することも可能。

 ただ頭頂部のパーツに関しては外せはするものの、三つ編みディティールが干渉するため、通常版のカチューシャを代わりに付けることはできませんでした。

 

 フェイスパーツは4種類付属。すべて新規造形の新表情になっています。

ウインク顔

戸惑い顔

もぐもぐ顔

 

ときめき顔

 コロコロと表情が変わるというルミティアの本領発揮なバラエティに富んだラインナップ。

 通常版に付属の表情は比較的無難なものが多かったので、今回の追加でシチュエーション再現の幅がぐっと広がりました・

 個人的にはもぐもぐ顔がお気に入り。ちゃんと(?)ほっぺたが膨らんでるのがこだわりですね。

 ときめき顔も汎用性が高いと思います。

 

 のっぺらフェイスパーツは付属しませんが、アイデカールは4種の表情分が付属しています。 

 やはりときめき顔デカールの汎用性が高そうですね。

 

 メガミデバイスの頭部を取り付けるための首パーツも付属しています。 

 FAガール、創彩少女とは接続径が共通なのでそのまま挿げ換え可能です。

 

 

 デコルテ周りの花柄はエンボス加工というのかな? 立体的な造形になっています。

 そしてなかなかでかい・・ディアーズスタイルで露わだったムッチリボディは現代ファッションに着替えても隠しきれません。

 首のチョーカーは真ん中の花飾り部分が塗装済みです。

 また、腕部付け根のボールジョイント受けは通常版同様、わずかに引き出すことができますが、肩周りの可動性はほどほど。

 

 背中のほうにも立体的な花柄が。

 そしてリボンを外すと、通常版同様六角穴が現れます。

 やはルミティアはヘキサギアであったか・・

 ともあれ、通常版の魔方陣パーツおよび翼を取り付けることが可能です。

 リボン自体は3㎜軸接続で、ヘキサグラム状のパーツを使って背中に取り付けます。

 付属の展示ベース等、スタンドを使う際にはリボンのみ取り外せばオーケー。

 

 上半身と下半身はボールジョイント接続で捻り可動が可能。

 上半身を少し引き出すことで可動域が広がりますが、前屈は気持ち程度。逆に後方へは首の可動も併せてけっこう大きく反らすことができます。

 

 肘は二重関節になっており、通常版よりも深く曲げることが可能に。

 アルカナディアではエルメダから採用された肘の二重関節ですが、これはもう今後スタンダードになっていくのかな。

 

 ハンドパーツは通常版と共通の5種類。

 握り手、2種の平手、2種の持ち手に加え、

 新規造形で指を揃えた平手、指差し手、サムズアップ手、ピース手、銃添え手、ハート手が付属。

 これもまた様々なシチュエーションで使えるハンドサインが一気に増えて嬉しいですね。

 リストジョイントは4つ組めます。

 

 デフォルトではインナーのスカートにシアー素材で透け感のあるロングスカートを合わせています。

 ロングスカートは乳白色クリア成型の1パーツで再現。

 これもまた面白いパーツですね。

 前後分割でもよかった気がしますが、そこはこだわりなんだな。

 まぁ、こういうこともできるよ、という技術的なアピールの意味もあるでしょう。

 

 ロングスカートを外してショートスカートのみにした状態にもできます。

 別パーツに交換する仕様ですね。

 上面に楕円形の出っ張りがあるほうがロングスカート状態のインナーに使うものになります。

 ショートスカートには、通常のもの以外に靡き状態のもの、

 座りポーズ用のものも付属します。

 

 こうなってくるとほとんど創彩少女のようですが、下半身自体には座り専用パーツはなく、普通に脚部可動を利用するかたちになります。

 股関節の構造は通常版と変わりないですが、スカートを履くタイルゆえにその可動域を活かしきれないところも創彩少女と同じですね。

 ちなみにスカートの中ですが、ディアーズコスチュームに近い衣装のデザインになっていました。

 そこは現代ものに履き替えないんだな・・

 

 膝は二重関節ですが、見映え重視でそのままではそれほど深く曲げられません。

 関節を引き出すことでかなり深く曲げることが可能になります。

 脚のボリューム感も絶妙ですね・・

 足許は前面に花があしらわれたハイヒール型のサンダル。

 衣装と合わせたデザインっぽいですね。

 ちょっと自立しにくいのが玉に瑕・・

 ソール部分は塗装済みになっています。

 足首にもリボンでワンポイントのお洒落をしていますが、パーツ交換で素脚状態も再現可能。

 それぞれのパーツには左右や前後の向きがありますが、ちゃんと区別できるよう印がつけられています。

 親切ですね。

 

付属品

腕時計

 左手にはライトブルーが可愛らしい腕時計を装備。

 手首に通すだけなので、もちろん右手に取り付けることも可能です。

 文字盤部分はシルバーとかで塗ってもよかったかも。

 

ハンドバッグ

 これも、おそらくは衣装とセットデザインされているのだろうハンドバッグ。

 中身は秘密。

 たぶん、お菓子くらいしか入ってないと思うけど・・

 持ち手で保持できますが、ハンドル(持ち手の紐)部分はかなり細いので破損には注意です。

 

展示ベース

 シリーズ共通の魔方陣型ベースに可動支柱を備えた展示ベースが付属。

 成型色はロングスカートと同じ時乳白色クリアになっています。

 

ボーナスパーツ

 通常版ルミティア用のボーナスパーツとして、ぺたんこ座りが可能になる後方にしなった状態の腰装飾パーツと、白色成型の新規ハンドパーツ6種が付属。

 通常版でも遊びの幅を広げてくれるのはありがたいですね。

 

アナザーカラードレスパーツ

 公式ショップ限定特典として、ピンク成型のスカートその他のパーツのランナー1枚が付属しました。

 通常のブルーのドレスはシックで大人っぽい雰囲気でしたが、こちらはキュートでちょっと少女っぽい感じ。

 ルミティアのイメージだと、むしろこっちのほうが似合ってるかもしれないなぁ・・

 内容としては、胸部パーツとインナースカート、ショートスカート3種にチョーカー(未塗装)、

 あとはハンドバッグの上部パーツです。

 スカートはそのまま履き替えればいいだけですが、上半身部分は前後左右から4つパーツを嵌め込む構造なので、あらかじめ接続ピンの一部をカットして交換しやすくしておきました。

 ハンドバッグも、下部の白いパーツで上部のパーツを挟み込む構造になっているので、上部のパーツの挟み込み部分を削って抜き差しできるようにして、簡単に交換できるようにしました。

 これで気分に合わせてカラーを変更可能。

 ただサンダルのソール部分だけは1色なので、全身ピンクコーデにできないのは残念なところ。

 

比較画像

 ウィライズモードの通常版と。

 脚の開き具合のせいか、if版のほうがわずかに背が高く見えますが、実際はほとんど同じです。

 ディアーズコスチュームと現代ファッションでムッチリ感もほぼ変わらず・・

 なお、腕部と脚部の分割位置も共通なので、頭部や背面併せていろいろとパーツを交換し合うことが可能です。

 このように・・

 通常版ボディのほうはほぼ水着みたいなってしまいましたが、iF版のドレスボディに翼と武装腕部は案外違和感ないですね。

 なお、武装脚部はスカートと干渉するので付けにくいです。

 

アルカナディア ルミティア レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)

 

 夏服のまどかと。

 ちょっと高いヒールを履いているとはいえ、ルミティアがでかい・・

 まぁ、背だけの話じゃないけど。

 

創彩少女庭園 結城まどか・夏服 レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)

 

以下、画像

 肘の二重関節化など、可動のポンシャルとしてはむしろ通常版より進化しているんですが、スカート履きということもあって総合的なポージングとしてはまぁまぁ制限されます。

 やはり創彩少女に近い感覚と思ってもらえればよいかと。

 ということで適当にポーズ集。

 待ち合わせに遅れてきたマスターを呼ぶ天使。

 こんな子を待たせるとは何事か・・!

 

 ショートスカートスタイルにして。

 健康的な脚線美が際立ちますね。

 言葉通りの意味ですよ・・

 

 トリプルハートフラーッシュ!

 デフォルメ系のフェイスパーツの付属はありがたい。

 もっといろんなパターンが欲しいですね。

 そういう意味でもヴェルルッタのiF版には期待したいところです。

 

 座りポーズ用スカートでは脚部の自由度が増すので、いろいろとアクション再現も可能です。

 これは、待ち合わせに遅刻しそうな天使ですね。

 

 もぐもぐ顔も可愛い。

 食いしん坊キャラも追加されました。

 

 翼だけ顕現させて。

 サムズアップ手がいい按配に調子に乗っている感じで楽しい。

 

 アナザーカラードレスでも。

 なんだろう? 通常のブルーのドレスよりも太・・なんでもありません。

 

 ドジっ子天使。

 もしくはあざと天使・・

 

 これは呑んだくれ天使。

 未成年ではないと思うので。

 そもそも天使の年齢は人間とは数え方も違うでしょうし・・

 

ル「マスターとお出かけすることになったんですが、向こうの世界の服装がよくわからなくて・・

エ「いいわ。私たちが用意してあげる。

エ「こんな感じでどうかしら?

ル「こ、こんな可愛い洋服着るの初めてですぅ♡

シ「よく似合ってるぞ!

ル「それじゃあ行ってきま~す。

シ「気を付けてな。

エ「20時までには帰るのよ。

 いや、早いて・・

ル「♪♪♪

ヴ「な・・なんだルミティアのあの格好は?

ユ「あれは、おそらく噂に聞く向こうの世界の決戦用の装備です!

 まぁ、ある意味合ってるのか・・

ヴ「あたしも欲しい!

 はたして、ヴェルの願いは叶うのか・・?

 いや、マジでヴェルルッタ ReACT-iF、ユクモ ReACT-iFは欲しいですよ。

 

映「お、綺麗なお姉さん発見!

映「立ち止まりましたね。シャッターチャ~ンス・・ん? 時間を気にしてるようですねぇ。

 バサッ!!

映「ぎゃーーーーっ!!?

 盗撮は犯罪です・・

 

 以上、“ルミティア ReACT-iF” でした。

 

 群雄割拠のガルプラ界隈でも以外と珍しい、ガチファンタジー路線のアルカナディアですが、そのスピンオフ的な格好で普通に現代ファッションの女子のプラモが発売されるとは・・

 もちろんルミティアは天族設定のヴァーチャルキャラクターなので、人間の女性ではないんですが、見ためは完全にそうですからね。

 今までありましたか? 普通に私服姿の女子のフル可動プラモデルなんて・・

 JKのプラモにも驚かされましたが、今回もまた衝撃でした。

 さすがコトブキヤだぜ。

 しかもただ衣装を変えるだけ(だとしても完全新規造形なのですが)でなく、肘の二重関節化などアクション素体として通常版からさらに進化していました。

 下半身については、スカートスタイルゆえにどうしても可動に制限がかかってしまいますが、創彩少女庭園同様に形状の違うものを複数付属させることで対応。

 普通の女子としての様々なシチュエーション再現が可能だと思います。

 ただ、やはりiF版単独では少々物足りなく感じるのも事実。

 キット自体は付属品も少なく、通常版のようにモードチェンジもできない、かなりシンプルな内容ですからね。

 やはり本領発揮は、ディアーズスタイルの通常版と組み合わせてこそだと思います。

 フェイスパーツはもちろんのこと、腕部や脚部、背中に備える六角穴を介してのオプション類の装着とiF版、通常版でかなり広範な互換性を完備。

 iF版に付属する通常版用のボーナスパーツも含め、ルミティアというキャラクターの可能性・・ひいてはアルカナディアのプレイバリューをぐんと広げてくれるキットになったと思います。

 是非ともほかのディアーズも続いてほしいですね。

 ヴェルルッタやユクモなら、どんな現代ファッションに身を包むのか、楽しみになってきます。

 きっと企画自体は進行してるはず・・

 しかし当分先になりそうですね。

 ゼノアルマにメルティーナ、まだ名称不明のハーピー型に、ほかにも詳細不明のディアーズたちが複数控えています。

 まぁ、その合間に・・という可能性もありますが。

 

 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。