母の夢を見た

顔は見えない

私が母の肩を揉んでいたから

母と私はとても高い所にいた

眼下には雲が流れていて
母の肩を揉みながら何か話していた

次は足を揉んで欲しいと言って
母はうつ伏せになった

母のふくらはぎは白く柔らかく
冷んやりとしていた

その瞬間に目が覚めた

思えば私は母よりも歳を取ったのだ

妹は母の歳になった

振り向けば母だけがひとり
遠く記憶の中に佇んでいる