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うつ病の原因の最たるものとしてストレスが取り上げられます。
ではそのストレスを引き起こす出来事にはどのようなものがあるのでしょうか。
ストレス点数表
この研究を最初に行った結果を示したのが、ホームズとレイの1967年の論文であるとされています。
しかしこの論文はかなり昔のもので、日本の現代人のストレス評価にそのまま利用するには少々難しいようです。
そこで、大阪府立こころの健康総合センターの夏目誠氏らが1988年に作成した、大学生活や青年期に見られるストレス点数表を、ここではご紹介いたします。
この点数表では、大学入学を50としたときの点数表になっています。
/*-----点数50以上の出来事ランキング-----
配偶者の死…83
近親者の死…80
留年…78
親友の死…77
100万円以上のローン…72
大学中退…71
大きな怪我や病気…69
離婚…68
恋人(配偶者)との別離…68
自分または相手の妊娠…67
大学入試…65
婚約解消または恋人関係の解消…64
就職試験、就職先訪問…63
自分の望まない入学…62
100万円以上のローン…61
経済状態の大きな変化…60
友人関係の大きな変化…59
卒業論文(研究)…59
家族の健康や行動上の大きな変化…58
浪人…58
単位取得と履修方法の問題…58
学内試験及びレポートの作成…58
将来の見通しの大きな変化…56
先輩、後輩トラブル…56
センター試験の成績…56
結婚…53
恋人との喧嘩回数の大きな変化…53
専攻分野の選択、変更…53
アルバイトの責任の大きな変化…52
自己概念、自己認識の大きな変化…52
部活(サークル)に入る、辞める…52
睡眠習慣の大きな変化…51
アルバイトを辞めさせられる…51
自立と責任(自己管理)の大きな変化…51
両親への依存の大きな変化…51
大学入学…50 教官とのトラブル…50
転部…50
自己の人格の大きな変化…50
――ここまで-----*/
ストレス点数と身体疾患
いかがでしたでしょうか。
最近1年間の合計点数が300点を突破した人のうち、79%が翌年になんらかの身体疾患を訴えています。
200~299点では51%、150~199点では39%、のように、点数が下がるにつれて身体疾患を訴える人数が減っています。
ここでいう身体疾患の具体例としましては、頭痛・耳鳴り・動悸・頻尿・便秘・寝汗が酷くなる、などがあります。
病院に行って検査してもらっても、医者から「特に異常がない」と診断された場合には、ストレス性の身体疾患の可能性があります。
このような症状を身体表現性障害と呼びます。
日々を心身ともに健康に送るために
ここでご紹介したものは50点までのものです。
他にも、娯楽・旅行などの楽しい出来事でも、その裏側にある疲労や人付き合いなどから、スコアが加算されていくようです。
大学生活においては行動の自由が大きくなる分、それに付き纏う責任の重さに耐える必要性が現れる可能性も大きくなります。
その可能性の一つ一つを確認し、うつの病源とも言えるストレスと向き合うことで、自身をコントロールする必要があるのではないでしょうか。
是非一度、確認することをお勧めします
確認作業は私生活やアルバイトなどにおいて不可欠なものです。
うつの原因のなかでも目に見えないストレス、それを点数という目に見える形に掘り起こし、確認作業を行うというのも不可欠なのです。
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