自分や患者さんの痛みの改善を目指して数十年。
最近、ここ十年ほどの治療や施術の発展はすさまじいものがあります。
youtubeをみれば体の歪みや、痛みの施術動画が山のように紹介されています。
マッサージ、カイロプラクティック、ボキボキ整体や神経ストレッチしたりと受け手側が迷子になっている気がします。
そこで、自分に合った治療法にたどり着けるように、痛みや体の不調の考え方を整理していこうと思います。
表題の「脅威の神経配列」とは要約すると「脳は安全を脅かされると防御反応が働き、結果として痛みや体の不調が起こる」
という疼痛生理学から発達した比較的最近の疼痛理論です。
脳は自分を守ることを最優先とし、センサー(受容器)を介して危険を察知、または予測します。
例えば視覚から得た情報が危険と感じたとき(猛獣に出会った等)体がすくみ固くなります。これも情報をもとに防御反射が
働いた状態です。
その体を守るための防御反応のひとつに「痛み」「体がだるい」などがあると思ってください。
さて、このセンサーは皮膚や筋肉、靭帯などにも配置されていて絶えず脳に情報が送られています。
体の外側、内臓、血管、様々な場所にあります。
この情報(入力)をもとに脳は予測、判断(演算)し、動いたり、固まったり(出力)します。
捻挫をした場合、痛めた、靭帯や、血管、などのセンサーにより異常を脳に伝えられ、免疫システムが稼働され
痛みや周囲の筋肉を固めることで患部を守ろうとします。
では、このセンサーがそもそも異常を起きていたならどうなるでしょう?
捻挫や突き指が治っているにも関わらず、いつまでも腫れや痛みが続いたりする場合があります。
場合によっては数年~数十年も痛みや腫れが続く場合もあります。
これは最初の捻挫を治癒過程で捻挫で受けた靭帯などは回復しているがセンサーの回復が充分に行われなかった結果として起きています。
つまり、その部分に怪我や障害が存在するしない関わらず脳が危険と判断した場合痛みや不調が起きるんです。