うちの住んでいるホラズム地方。
水は塩分が強くて、サビ臭いし、日差しは強烈で、
冬と夏の気温差がハンパない。
ちょくちょく停電になるし、ガスも水もほとんど出ないときもある。
蛇口をひねれば、茶色い水がでることもある。
言葉も方言で何言ってるか全く理解できないときも多々ある。
風が吹けば砂埃で視界が曇って見えないこともある。
買いものでテンションがあがったことは一度もない。
見どころといえば、ヒヴァしかない。
他の地方に住むウズベキスタン人でさえ、ホラズム地方で
住むことを望まない人も少なくない。
こんな辺鄙な町だけど、それでもウズベキスタンで一番好き。
たぶん、自分の町になったからだと思う。
我が家はウズベキスタンのJOCVのなかではめずらしく、
2階建てのアパートタイプ。
大体ひとつの棟に18家族くらいいるのかな?
こっちに住み始めた当初から、隣の家の人はうちの面倒を
よくみてくれる。
次第に、子どもたちが懐いてくれ、通りがかる人もみんな
なにかとみてくれる。
気兼ねなく家にいれてもらったり、仕事や遊んできた
帰りにしばらく大人子ども交えて立ち話をする。
雨が降れば「洗濯モノ取り込みなー」と言ってくれるし、
玄関を開ければ、遠くにいても子どもたちは「あけみー」と呼んで
手を振ってくれる。
心地よい時間でとても好き。
まるで、「ただいまー」と言って、「おかえりー」って言ってくれる
距離感のよう。
最近、いろんな人から「いつ日本に帰るんだ?」と聞かれます。
そろそろ近くなってきたし、みんなのなかにも【あけみは日本に帰る】
という意識が出てきているんだと思う。
今日も帰りにみんなと立ち話をして、そんな話をしてきた。
「9月に帰るよ」って言ったとき、「もう少ししか時間ないね」と言われ、
なんか寂しかった。
なんだかんだで、ウズ生活の一番の支えは、このご近所さんなのかも。
日本に戻れば、すぐ日本のペースに戻って、ウズのこと考えない日も
あるんだろうけど、それでもまたこの人たちに会いにきたい。
「2年」ってそういう時間なんだなって思った。