今日も1日お疲れさまでした。
疑心暗鬼にもなりましたが、無事に1日を終えることができました。
最近ケアを頑張っていた脳梗塞の患者さんは、週明け顔を見に
行ったら、とてつもなく悪くなってて、本日永眠されました。
こちらは亡くなったあとの処置というと、顎と手足の親指をそれぞれに
ガーゼで縛るだけです。
詰め物も一切なく、そのまま裸にオムツだけして終わりです。
そして、毛布等にくるんですぐに自宅に連れて帰ります。
自宅では湯灌を専門にする仕事の人がいて、その人が大きな急須7杯分
ほどを使って、頭から足まできれいに洗うそうです。
もちろん口の中も。
そして、ウズ人を見たらほぼ見る前歯総金歯もそのまま残し、
白い布で遺体を包むとのこと。
その後親戚、近所一同集まり、お祈り。
男性陣が大鍋で作ったオシュを、みんなでいただくそうです。
男性陣で遺体をモスクに運び、お祈りです。
女性は自宅待機のようです。
そして土に還してお葬式終わり。
私の怪しいウズ語聞き取りなのですが、大体こんな感じだそうで。
日本では地域や病院にもよると思うのですが、
病院で亡くなった場合は、体をきれいに拭いて、髪の毛を洗い、
口腔内を清潔にし、口、肛門に高分子吸水性ポリマーと呼ばれる
固まるモノを詰めます。
オムツの中身と同じものです。
化粧は希望によりけりですが、顔をきれいに整えることは一般的に
行われています。
家族が希望すれば、手や足を家族とともに一緒に洗い、
爪を切ったりということも可能です。
身近な人を亡くされた経験がある方はご存じかと思いますが、
自宅に帰ると、お葬式の段取りや、次から次へと訪れる弔問客の対応で、
闘病を終えた患者(家族)とゆっくりお別れする時間はありません。
グリーフワークの観点からも、大切な家族が死にゆく時間のなかで、
十分なお別れをすること、十分な気持ちの表出をすることが残された
家族の心の癒しとなり、環境の変化を受け入れやすいと言われています。
なので、病院にいる間にゆっくり家族との時間を持てるように、
そして、闘病生活を頑張りぬいた患者さんと家族を労うためにも
この時間は非常に大切だと思ってます。
まぁ、家族の希望によりけりです。急いで帰りたい人もいますし。
何よりも、すべては患者さん、家族のためのものですからね。
うちが以前勤めてた病院のモットー(笑)
話が脱線しました。
戻します。
日本では顎をしばることも、最近は手を組んで縛ることもなくなっています。
指を交互に組むのも、昔の看護の教科書では、仏教徒であればそうする
必要があると書かれていますが、仏教ではそんなルールはないとのこと。
顎を縛るという行為自体、好ましくないし、どれも見た目に痛々しく、
浮腫があればなおのこと、良い印象を与えません。
かの有名なマザーテレサも死後、閉口のために顎をしばられました。
それを見た世界中から批判が起こりました。
大昔の日本、亡くなれば口の中に砂利を入れ、手や足を縛っていたそうな。
科学が発展していないころ、悪霊が口から入り込むと考えられていました。
死後の世界に対する畏れや、死後の遺体変化が昔の人には
意味不明やったんでしょうね。
「なんやこれ!どうなってるん??」
めっちゃこわかったんやと思います(笑)
まぁ、習わしは習わしで否定はできないのですが、科学が進歩すれば、
畏れが減るものですね。
必要のないことはしない方がいいと思います。
まぁ、なんにせよ、いろいろ思った1日でした。
いまICUには特に目立った疾患はなく、変わらず脳血管障害、
ACS、外科術後といった患者さんが入院しています。
明日から、どの患者さんをメインにケアしようか…
今日は病院でスマレク作りでした。
昼過ぎ~明日の昼過ぎまで。
ひたすらかき混ぜる。
よりによってこんな寒い日に…
麦芽を煮て、濾してます。
それをひたすらかき混ぜます。
ICUの師長。
サロマットオプキャ。
その名も直訳すれば「健康なお姉さん」 くす。
男性陣からの差し入れ、混ぜる人へのカンパをいただき、
お願いことを想いながら、混ぜて
混ぜて、
混ぜて、からの~…
すみちゃん、煙で目をやられました。
今日も1日お疲れさまでした。