妊娠経過を記録する前に、なぜワタシが農業を始めたのか記したい。

それは5年前のこと。関東圏に住むワタシは、看護師という仕事と、医者の夫、かわいい息子3人で暮らしていた。もうすでに田舎で過ごした人生より、関東圏で過ごした人生が多くなっていた。週末には夫婦で買い物に行き、途中で居酒屋でいっぱいやったりして、夫婦の時間を過ごしていた。一人息子は有名私立中学に受かり、勉学に励み、成績もトップクラス。まさに絵に描いたような幸せファミリー。傍目には仲良し夫婦。そう、傍目には、、、

夫に一目惚れされ、熱烈なプロポーズを受けて結婚。今で言う授かり婚だったけど、子どもがなかなかできなかった義父母には大喜びされ、同居生活スタート。ワタシも嫁として家にお金を入れたり、義両親へプレゼントしたりして嫁業を務めた。

変だな、と思ったのは、夫が病院のスタッフと揉め、うつ病になってからだった。まあ、薄々その片鱗はあったが、忙しくて見ないようにしていたのもあって、それは突然やってきた。

仕事へ行けない。夫の両親とも揉め、ついに同居していた家を出て、関東へ再就職先を求めて引っ越すことになった。
息子はまだ3歳になったばかり。環境の変化に泣きわめき、おっぱい離れ出来なくなった。進んでいたトイレトレーニングも中断。今まで義母が保育してくれていたので、保育園探しも始め、ワタシもパニックだった。

今ではモノもズケズケ言えるが、当時はまだ若かったので自分で抱え込んだ。自分の両親へはこんな辛いこと言ったら心配されると、へんに遠慮して全く言えなかった。
自転車操業のように、というよりサーカス団の空中ブランコ乗りのように、なんとか次、次、と落ちそうになりながらも耐えて、関東での生活をしていた。