おがちのブログ
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アオハライド PAGE.1

忘れられない時間がある
中一の夏の初め。
放課後。
通り雨

双葉>ん?

洸>急に降ってきたよね

双葉>

うん。

田中君お祭り行く?

洸>え

双葉>由美ちゃんは行くかな?
聞いてみよーっと
・・・

洸>これ。使っていいよ。

双葉>え?

洸>風邪ひく。それで拭きなよ

双葉>体操着?

洸>大丈夫。それ使ってないやつだから。
1回しか。。。

双葉>えーーーーーーーーーー!
1回使ったんじゃん!

洸>はははwww

双葉>いいもーん。使っちゃおーっと。

洸>うん。使いなー。

双葉>ありがとー。

隣のクラスだった田中君は。背が小さくて、声が低くなくて、女の子みたいで。

洸>はははw

双葉>(体操着)ありがと。

洸>夏祭り行くの?

双葉>え?

洸>友達と約束した?

双葉>え・・・
まだしてな…

洸>7時!
三角公園の時計のとこ。

内藤>なぁ。田中とお前どーなん?ホントなんもねーのかよぉ。おーしえーろよー。なぁー。

双葉>やめてよ!うっとうしい!
だから嫌なんだよ。男子って。
男子なんか…みんな大っ嫌いっ!

「「七時。三角公園の時計のとこ。待っても待っても。田中くんは来なくて。」」

内藤>え?田中って転校したの?

男子>あぁ。夏休み中に引っ越したんだってよ!

内藤>ちょっ。俺なんも聞いてねーよ。

男子>え!内藤も?

双葉>あきれるくらいにぎこちなくて。あやふやで。
いつも手探りみたいだったけど。
本当に。田中くんのことが好きだった。
今も、心の片隅に田中君がいる。
そして思う!
あのころに戻りたい。

(アラーム音)
ん…

あ…
ん…

あれから3年。私、吉岡双葉は…
とりあえず平和に…

はっ!!

双葉>おかあさーん!ちこくぅーーー!
高1の3学期を迎えている。

(マフラー落ちる)

はぁ。

双葉>あっ。やばっ!

ちえ>双葉。おはよー!

双葉>おぉー!おっはよー。
ちえちゃん。

ちえ>これ返すねー。ありがとー。

双葉>おーおう!

ちえ>あんたねぇ。女ならもっと気を使いなよ。
女子力なさすぎ。

双葉>えへへwww
バカ言ってもらっちゃあ困る。
わざとやってるんだから。

ちえ>はぁ。もう、双葉は…

明日美>双葉はこういうところがおもしろくて、いいんじゃん。ねー!

双葉>おう!おはよう!明日美っ!

明日美>ああいうのと違って。

男子>槙田。おはよう。

悠里>おはよう。

明日美>なんで男って、ああいうのが好きなんだろ。
顔だって、よく見たらたいしてかわいくもないのにさー。

ちえ>雰囲気でしょ雰囲気。

双葉>槙田悠里。平気なのかな?
クラスの女子からこんなに嫌われて。孤立してて。

<中学時代の回想>

女子>双葉ってむかつくぅ~。
男子の前で猫カブって!…ボソボソ

双葉>私は、耐えられないよ。
中2と中3の時みたいになるのは。

<現在>

双葉>1人はいや。だから決めた。
高校入学でリセットして、ブランニュー双葉。誕生!
女子に嫌われないように、女子力を下げて。下げて。下げて!
めっちゃ腹ペコ!
早く食べたいよぉ~。

明日美>ホントよく食うなぁ。

ちえ>毎日すごいよね~。双葉は。

双葉>あははwww

男子>田中ー

双葉>あ

男子>ガム食う?

田中先生>こら。ちゃんと先生ってつけろ。

男子>食うのぉ?食わないの?

田中先生>ふふん♪
食う!

明日美>もしかして。LOVE??

双葉>え!?

ちえ>あやしい!男子には興味しめさないのに。
田中先生には、反応するし!

双葉>なぁっ。まさかぁ!
あぁ!そんなぁ!

明日美>冗談だよぉ。双葉がLOVEとか似合わねーし!

ちえ>あははw
確かに。ありえないしぃ。

双葉>あははw

男子>なあ。なあ。2組の吉岡って、かわいくね?

双葉>はっ!
ちょっ。やめて!

男子>あー。でも吉岡って…

双葉>さぁ!見るがいい!

(パンをほおばる)

明日美>ちょっとぉ。

ちえ>なにしてんの?

男子>あぁ。あれはないわ。

男子>だろ?

ちえ>さっきの聞こえた?
双葉はさ~。もう少し女として気を付ければ、絶対モテるのにぃ。

双葉>はぁ!?
そんなもんどーでもいいよぉ。
私、男子苦手だし。
2人がいてくれれば、男なんてどーでも。

(衝突)

洸>色気のねぇ。パン。

双葉>田中くん?

ちえ>双葉?行くよ。

双葉>私、買い忘れたものがある。

明日美>えぇ?

双葉>ごめん。先戻ってて。

声も。背も。全然違うのに。顔も見てないのに。
どうして私、田中くんだと思ったんだろう。

男子>馬渕~!

男子>馬渕。今から購買?

双葉>馬渕??

男子>俺も俺も。

双葉>違った。はぁ。
声かけなくてよかった。
ニセ田中か。
目が合ったときニヤッとしてたな。
上履きのゴムの色青だから、同じ1年だよね。

双葉>ってか、本当は。
なんであの人のこと、田中くんだと思ったんだろう…

双葉>あっ!

別に、つけてきたわけじゃないですから!
私の地元ですから!
し、しまった。

いや。本当につけているわけじゃなくて。
私もこっち方面で。
ん?ちょい待って?あれ?
この人。私と地元いっしょ?


「「急に降ってきたよね。」」


双葉>はっ!
やっぱり!やっぱり!やっぱり!

た。田中くん?

洸>俺、馬渕だけど。

双葉>えっ
あっ。ごめんなさい!まちがえました!

洸>急に降ってきたよね。

双葉>え。
はぁ。
やっぱり田中くんじゃ!

洸>もう田中くんじゃないけど。
今は馬渕洸だよ。
うち、親が離婚したからさぁ。
名前変わったんだ。俺。

双葉>声も。背も。名前も変わっても。
それでも。今。私の目の前にいるのは。
私が初めて好きになった、男の子。

洸>お前。1学期も2学期も、全然俺に気づかなかったな。

えっ。

いつ気づくかと思ってたけど。今日までまったくだもんよ。
マジうけるし。

うぅ!
こんなノリでしたっけ?

俺は、すぐわかったけどね。
お前がそんなんなっちゃっても。

そんなん!?

もっとおとなしい感じだったのに。
変わったな。

なっ。なっ。
だったら声かけてくれればよかったじゃん!
大体。変わったのは田中くんも同じじゃん!

だから!田中じゃねーよ。
馬渕っつってんじゃん。

こわっ。あなた誰ですか?
私も、人のこと言えませんが。

まっ。とりあえず。
再開のハグでもしとく?
来いよ。

うっ。
しないし!
そんなのしないし!
来いよ。じゃないし!

そうだよな。お前。男嫌いだもんなぁ。
昔から。

あぁ。

今もみたいだけど。

「「男子なんかみんな大っ嫌い!」」

うん。嫌い。
昔から。だけど。

♪I will♪

田中くんだけは、違った。
ずっとこれが言いたかった。

え。
なんだ。
そうか。
うん。
俺もだよ。
俺。お前のこと、好きだった。

一番楽しかった、あの頃みたいに。
戻れる。

もう。戻れないけどね。

え。

あのころとは違うから。
俺も。お前も。

それくらい。昔の話ってことだ。

たぶん。忘れろって言ってるんだ。
これ。

泣くなよ。うざいから。
バーカ。

じゃあな。

でも、そんな冷たい言葉を言いながら、どこかさみしげな顔をしている。
そんなきがする。


あの時、私は思ってた。

夏休みが終わったら、ちゃんと田中くんと話そう。

まだ。チャンスはいっぱいある。

でも。


「「もう。もどっれないけどね。」」

「「あのころとは違うから」」


あぁーーーーーーーー!!!!!!!!!
モヤモヤするぅー!なんなのもぉー!


アンパン♪コロッケロール♪デニッシュロール♪

ふぅ。スゲー量。

そうでしょ。この量。ひくでしょ~?
・・・
ひぃ!

いいでしょ!べつに!そんなの!
女子力下げるために、いつも大食いしてるだけなんだけど。
ってのを、ちょっと言いたい。
あっ!って、私あそばし!

すみません!これください!

男子>あ。おばちゃん。これ。

おばちゃん>はぁーい。はいはい。
ごめーん。ちょうど袋切れちゃって。新しいの出すから、ちょっと待ってね。

あ。じゃあ、袋はいいです。

おばちゃん>あ。そう?
530円ね。はい。確かに。

えーっと。ちえちゃんたちは。。。

ババア>ちょっと。まちなさい!
あなたそれ。お金まだなんじゃないの?

え?もう払いましたけど…?

ババア>嘘言わないの。袋に入ってないじゃないの。

明日美>双葉?

あ、それは。

ババア>だめよ。最近多いのよ。こういうの。

あぁ。いえ。

明日美>双葉?

明日美。ちえちゃん。

明日美>ちょっと双葉なにしてんの?
それは、まずいよ。

え?

明日美>お金払わないとか、やめてよ~。

そんなことするわけないじゃん!

ババア>今払えば、先生には言わないから。

いえ。だから。

そいつ。ちゃんと払ったよ。

あ。

おばちゃーん。

おばちゃん>え?

払ったよな。こいつ。ちゃんと。

おばちゃん>あぁ。ちゃんとお金もらってるよ。

ババア>え?なによ。もう。そうなの?
なんだぁ。じゃっ、もういっていいわ。

怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒

おい。それちげーだろ。
まず謝れ。ババア。

ババア>ババア?

そっちが間違えたんだ。謝れ。

ババア>ごめんなさぁーい。

あぁ。はい。
もういいです。
あ。

明日美>あぁ。ちょっ、双葉ぁ??

田中くん!まって!

なんだよ

あ。ありがと。
お金払うとこ見ててくれて。

べつに?あれはどう考えても、あいつおかしいじゃん。

うん。最初すごい腹立った。
でも。田中くんが怒ってくれたから。
気がすんじゃった。

ふっ。あんなので、気がすむなんて。
お前、安いな。

え?

そんなんだから、友達との関係も安いんだ。
あんなの、ただの友達ごっこじゃん。
くだらない。

田中くんから見たらくだらないかもしれないけど。
それでも。私には必要なんだよ!

はぁ?知らねーよ。別にいいんじゃね?
俺、関係ねぇし。

助けてくれたり、冷たく突き放したり。
全然わからない。
本当にこの人は、田中くんなの?

あ、それから。
俺。馬渕だから。
田中洸は、もういないよ。

私が変わったように、あのころの田中くんは。
もういない。
あのころには、戻れないんだ。