朝10時頃に起きてからパソコンしたり本を読んだり、狭い家の中を10周ぐらいグルグル回っていました。そして12時になるのを待っていました。中途半端な時間に起きたので朝飯と昼飯まとめて食べようという考えでした。自分は融通のきかない人間なので昼飯は12時ごろ食べる物だ思いこんでいます。「とりあえず飯を食わん事にはオレは何もせんからね」とか誰もいない空間に向かって不満を言いながら、12時になるのを待っていました。
雨は降っていないようでしたが外からは強い風の音、木の軋むような音、たまに子供達の台風を喜ぶ奇声が聞こえてきます。テレビを見ていると男性キャスターが今回の台風は観測史上初のニントモカントモ-、と興奮していました。しかし「観測史上初」って1年に何回もテレビで聞くような言葉なので実際には何のありがたみもドラマチックさも感じません。
風の酷く強い音を聞いていると、こんな嵐の時いつも空を飛んでいる鳥達はいったい何処に避難しているのだろう?とふと思いました。こんな強い風の中で飛ぶのは鳥達にとってとても危ないハズです。強い風に耐え切れず羽が折れてしまうかもしれません。
だから多分、鳥達は鉄橋とか高架下の所にいっぱい集まって風をしのいでいるのだろうと思いました。地上は主に人間の住処です。それ以外のあまった所には主にネコが住み着く為、鳥達の安寧の場所は其処くらいしかないでしょう。そう思うと今、近くの川に架かる鉄橋の下には大量の鳥がいるという映像が脳内に思い浮かび、そして自分は今からそこに走っていって鳥達を追い払いたい気持ちになりました。
急に出てきた人間に鳥達は驚いて飛び去って行くだろう、しかし飛び立てばそこは激しい嵐の中、強い風に振り回され鳥達は困り果て、まず先ほどの鉄橋に戻ろうとするでしょう。だがそれを自分がまた追い払います。そしてこの近辺には他に鉄橋はどこにもありません・・・鳥達はこの激しい嵐の中で休める場所がないまま、飛び続けるしかなく、疲れて、苦しみ、傷つき、絶望して命を落とすのではないか、そんな事を思いました。
自分にとってはちょっとした悪ふざけでしかないのに、鳥達にとってはこれ以上になく真剣で残酷な事になってしまうという陰湿な想像に暗い面白みをおぼえました。
気味の悪い事を考えていると12時が過ぎていました。昼飯を食べようと何があったか探してみるとカップラーメン(ごっつ盛り焼きそば大盛り+130g)しかありません、昨日の晩もカップラーメンで嫌気が差してきたので、しょうがないから近くのコンビニまで何か買いに行く事にしました。
外は風が強く、恐ろしい風鳴り音を出しています。家の前にある公園の木の枝が所々折れて、道路に散っており、道路に人はだれもおらず閑散とした風景でした。その風景から感じる寂しい気持ちを味わうように道を歩いていると、空を飛んでいる鳥達がいました。
飛びにくそうでしたが力強く飛んでいます。少し先の方にもカラスがせっせとゴミ袋を突いていました。よくみると鳥達はいつも通りの風景です。鳥達は自分が思うような、嵐の日に鉄橋に集まり震えているか弱い生き物ではありませんでした。
そのたくましさに少しムカついたのでそのゴミ袋を突いているカラスを「ワッ!!」と言っておどかしてやりました。しかしバカにしているのか、聞こえなかったのか、カラスは自分の方を向こうともせず、そのままゴミ袋を突き続けていました。実際には鉄橋に集まっている鳥を追い払うどころか鳥一匹追い払えない自分の間抜さにおもわず笑ってしまいました。
雨は降っていないようでしたが外からは強い風の音、木の軋むような音、たまに子供達の台風を喜ぶ奇声が聞こえてきます。テレビを見ていると男性キャスターが今回の台風は観測史上初のニントモカントモ-、と興奮していました。しかし「観測史上初」って1年に何回もテレビで聞くような言葉なので実際には何のありがたみもドラマチックさも感じません。
風の酷く強い音を聞いていると、こんな嵐の時いつも空を飛んでいる鳥達はいったい何処に避難しているのだろう?とふと思いました。こんな強い風の中で飛ぶのは鳥達にとってとても危ないハズです。強い風に耐え切れず羽が折れてしまうかもしれません。
だから多分、鳥達は鉄橋とか高架下の所にいっぱい集まって風をしのいでいるのだろうと思いました。地上は主に人間の住処です。それ以外のあまった所には主にネコが住み着く為、鳥達の安寧の場所は其処くらいしかないでしょう。そう思うと今、近くの川に架かる鉄橋の下には大量の鳥がいるという映像が脳内に思い浮かび、そして自分は今からそこに走っていって鳥達を追い払いたい気持ちになりました。
急に出てきた人間に鳥達は驚いて飛び去って行くだろう、しかし飛び立てばそこは激しい嵐の中、強い風に振り回され鳥達は困り果て、まず先ほどの鉄橋に戻ろうとするでしょう。だがそれを自分がまた追い払います。そしてこの近辺には他に鉄橋はどこにもありません・・・鳥達はこの激しい嵐の中で休める場所がないまま、飛び続けるしかなく、疲れて、苦しみ、傷つき、絶望して命を落とすのではないか、そんな事を思いました。
自分にとってはちょっとした悪ふざけでしかないのに、鳥達にとってはこれ以上になく真剣で残酷な事になってしまうという陰湿な想像に暗い面白みをおぼえました。
気味の悪い事を考えていると12時が過ぎていました。昼飯を食べようと何があったか探してみるとカップラーメン(ごっつ盛り焼きそば大盛り+130g)しかありません、昨日の晩もカップラーメンで嫌気が差してきたので、しょうがないから近くのコンビニまで何か買いに行く事にしました。
外は風が強く、恐ろしい風鳴り音を出しています。家の前にある公園の木の枝が所々折れて、道路に散っており、道路に人はだれもおらず閑散とした風景でした。その風景から感じる寂しい気持ちを味わうように道を歩いていると、空を飛んでいる鳥達がいました。
飛びにくそうでしたが力強く飛んでいます。少し先の方にもカラスがせっせとゴミ袋を突いていました。よくみると鳥達はいつも通りの風景です。鳥達は自分が思うような、嵐の日に鉄橋に集まり震えているか弱い生き物ではありませんでした。
そのたくましさに少しムカついたのでそのゴミ袋を突いているカラスを「ワッ!!」と言っておどかしてやりました。しかしバカにしているのか、聞こえなかったのか、カラスは自分の方を向こうともせず、そのままゴミ袋を突き続けていました。実際には鉄橋に集まっている鳥を追い払うどころか鳥一匹追い払えない自分の間抜さにおもわず笑ってしまいました。
