共感が苦手な福祉職でも、人間関係はつくれるのかと考えた話
この記事は、福祉施設で働く平社員の立場から、働き方や人間関係について考えた記録の一つです。
目次
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いつも読んでくださりありがとうございます!
はじめに
福祉の仕事では「共感力が大事」「人に寄り添うことが大切」とよく言われます。
その言葉自体は正しいと思いますし、実際に共感力の高い人が現場を支えている場面もたくさん見てきました。
一方で、正直に言うと、私はその「共感」があまり得意ではありません。
人の感情を敏感に察したり、その場の空気を読んで言葉を選んだりすることに、苦手意識があります。
そのため、以前はこんなふうに思っていました。
「共感が苦手なら、福祉の仕事は向いていないのではないか」
「それ以前に、人間関係そのものを作るのが難しいのではないか」と。
今回は、そんな考えが少しずつ変わってきた過程について書いてみます。
苦手でも、できることはあった
共感が苦手だと、自然と人との距離の取り方にも悩みます。
雑談が続かない、相手の気持ちを汲んだ一言が出てこない、うまく関係を深められない。
「人間関係がうまく作れないのは、自分の欠点なのではないか」と感じることもありました。
ただ、あるときふと気づいたことがあります。
私は、人と「感情でつながる」ことは苦手でも、出来事を記録し、定期的に振り返りながら、同じ失敗を減らそうと試行錯誤しています。
利用者対応でも、職員同士のやり取りでも、
・この声かけは問題なかった
・このタイミングでは話が通りやすかった
・ここで踏み込みすぎると関係が悪くなった
といったことを、後から整理しておくことはできます。
最初は、それが人間関係づくりに役立つとは思っていませんでした。
でも考えてみると、人間関係が壊れる原因の多くは、
「同じ失敗を何度も繰り返すこと」や「相手のNGを踏み続けること」にあります。
感情で相手に寄り添えなくても、
相手が嫌がったことを覚えておき、次はしない
問題なく進んだ関わり方を、同じ形で再現する
それだけでも、関係は少しずつ安定していきます。
これは、一般的にイメージされる「人懐っさ」や「共感力」とは違うやり方ですが、
自分にはこのやり方のほうが現実的だと感じました。
無理に相手の気持ちを理解しようとしなくてもいい。
無理に距離を縮めなくてもいい。
自分なりの型で、摩擦を減らしていく。
そう考えるようになってから、
「人間関係が作れない」という感覚が、
「作り方が自分に合っていなかっただけかもしれない」に変わりました。
まとめ
共感が苦手だと、福祉の仕事だけでなく、人間関係そのものに不安を感じやすくなります。
私自身も、「これは致命的なのでは」と悩んできました。
でも今は、こう考えています。
人間関係は、感情だけで作るものではない。
記録し、振り返り、同じ関わり方を積み重ねることでも、関係は育つ。
共感が得意な人には、その人の役割があります。
そして、記録や継続が得意な人にも、別の役割があります。
大切なのは、「理想の人間関係像」に自分を無理に合わせることではなく、
自分の特性を使って、壊れにくい関係を作ることなのかもしれません。
これはまだ試行錯誤の途中ですが、
同じように人間関係に悩んでいる方の、ひとつの考え方として残しておきたいと思います。
