友達と一緒に表示された体温を確認すると、
36.7℃
ビタイチ変化なし。
狂おしいほどに同一体温。
いやぁ、やたらと目をパチクリさせちゃいましたよ。
こんなに目をパチクリしてるのって、マンガ以外で見たことないってくらいにパチクリさせちゃいましたよ。
まずは再度隣りで不審そうにしだした友達をなんとかしなくてはなりません。
眉間のしわが先ほどの×3くらいになってる友達の誤解を解かなくてはなりません。
「故障か・・」
とりあえずそう呟いておきました。
いや、誤魔化したわけじゃなく、本気でそう思ったんですよ。
声も鼻声になってきてるし、きっちりダルいわけだし、なのに平熱とほぼ変わらないなんておかしい、と。
すると友達も、ダルそうにしてる姿が演技でないということはわかってくれたらしく、こんなことを言い出しました。
「本当に故障かもね。 薬局すぐそこだし、新しいの買ってこようか?」
友ーーっ!!!ってなりました。
優しさライセンス何級なのこいつ!?ってなりました。

いくら近所とはいえ、夜なのに一人で薬局に行かせるのもちょっと、みたいな気持ちもあり
とはいえ、今流行りのインフルエンザの恐れもないわけじゃないし、なんとしても正確な体温が知りたいところ
なので、ここは素直に買いに行ってもらうことに
約10分後、友が体温計を手に帰宅
早速計ってみます
熱を計っている数分間、なんだか妙に緊張しました
わざわざ買いに行ってくれた友の優しさに報いるためにも、なんとか37℃台は欲しいところ
このラインは譲れません
頼むぞ体温
頑張れ体温
すると、ピピっと鳴る体温計
ついに運命の時を迎えます
頼むっ
36.6℃
下がっ・・!?
あまりの結果に、思わず絶句する僕
そして、なぜか気付くといなくなってる友
こうして、大騒ぎしてみたものの結局熱はなかったということで落ち着いてしまいました
インフルエンザなんて持っての他
うーん、本当にダルさ全開なんだけどなぁ
単なる思い込みだった疑惑が最有力
「風邪じゃー! 風邪なのじゃー!」
って自分で勝手に盛り上がってしまい、本当にダルくなってしまった、みたいな。
ちなみに、呆れて途中で消えてしまった友を探しに行くと、部屋でぷっちんプリン食べてました。
本人曰く「やけぷっちん」だそうです。
そこは「やけプリン」でいいんじゃ・・
段々と頭がクラクラとしてきて、体もポーっと熱くなり、続いて倦怠感が襲ってきました。
典型的な風邪の症状。
ここしばらく風邪など引いてなかったのですが、久々にガッツリとしたのにやられてしまったようです。
しばらく我慢していたのですが、症状は徐々に悪化。
結構な勢いでダルくなってきました。
結局我慢できなくなり、とりあえず体温を計ってみようと思い体温計を引っ張り出してきて熱を計ることに。
「確実に1℃以上は上がってるよなぁ・・・ 平熱が36.5℃だから、37.5℃以上あるのは間違いないな・・・」とか考えながら、おとなしく体温計をわきの下に挟みます。
ダルそうに熱を計っていると、そんな僕の姿を発見した友達が心配そうに近寄ってきました。
「大丈夫・・・?」
「あんま大丈夫じゃない・・・ この感じだと、37.5℃はありそう。 下手すると38℃台に乗ってるかも。」
「うそ・・・・・・ そんなにやばいの?」
「うん・・・ 結構やばい・・・」
なんて会話が終わるか終わらないかのところで、ピピピっと鳴る体温計。
怖いなぁ・・・ 38℃台は勘弁だなぁ・・・ とビビりながら、恐る恐る体温計を取り出し、友達と一緒に表示された体温を確認すると、、、
 36.7℃
いやぁ、初めて本気で体温計相手にツッコミを入れましたよ。
真面目にやろうぜ!と。
ここふざけるところじゃないから!と。
まあそれはいいとして、まずは隣りで眉間にしわを寄せている友達をなんとかしなくてはなりません。
随分大風呂敷を広げてくれたものね・・・みたいな顔してる友達の誤解を解かなくてはなりません。

「いや、こんなわけないから。 明らかに熱っぽいし、どう考えてもこの表示はおかしいって。 多分、計り方がおかしかったんだよ。」
そう言って、再び体温計をわきに挟む僕。
友達も、若干納得したのか眉間のしわを解除しておとなしく待っています。
ややあって、ピピっと鳴る体温計。
もういいからな・・・おふざけはもうナシでお願いしますぜ・・・
と、さっきとは違う意味でビビりながら、恐る恐る体温計を取り出し、友達と一緒に表示された体温を確認すると、、、


続く
帰り道の途中、駅前のロータリーにて、凄く疲れた感じのおじさんが口をぽかんと開けながら、
『スッキリ爽快! リラクゼーションスパ!
疲れた体にプレゼントを』
と書かれた看板を掲げている姿を見かけてしまいました。
このリラクゼーションスパの店長には、是非『人選』という言葉を贈りたいと思います。