85歳で免許証を返納した父親。グーグルではまだ見れた父親のマーチ。
多摩ナンバーを見て近所の人はどう思ったか?
同窓会名簿も35年以上、秋田の住所のままで、
たまに問い合わせがあっても、音信不通と答え、
今回も友人とは誰とも会わなかった。もちろん会いたい人はいる。
出発前、父親の全身を30分たっぷりマッサージ。
よく子供の頃は父親の腰から背中に乗ってやったもんだが、痩せた父親、やさしくもんだ
と、韻を踏んで
でも、痩せてもまだ、ピーンと背筋が通り姿勢もいい。さすがにレンジャーで鍛えた自衛隊上がりの体をしている。
「全く効かない!もっと強くもめ!」
こちらはプロじゃない。ただ指先だけに力を入れてもみ続ける。23度の涼しい秋田だが汗がでる。
「あ〜気持ちいい。もうこのまま死んでもいい」
結構な金をかけて家を補修する人の言うセリフか?(笑)
30分頑張り、父親のサイフから「今はこれが相場だな」と子供の頃の10倍、3,000円をゲット(笑)
「東京までの道中の飯代にしろ」
出掛けに母親が、銀紙に包んだ握り飯と玉子焼きとお茶を持たせてくれたよ。道中、またカツカレーか、回転寿司で一人豪遊しようと思ったが、
「無駄なお金は使わないこと」
そして山形に入り行きと同じ道の駅あつみ
なんじゃこりゃ〜!
朝、母親が残りで作ったものも持たせてくれた?
それにしても、お茶じゃなくてなんだこれ?
生レモンをカットしたのと水?
東京が近づくにつれ思うこと。
次回、来年?も父親をもんでやりたい。もまれながら父親が言った
「あ〜気持ちいい。このまま死んでもいい」
は、本心だと思う。
実は父親は秋田大学医学部に献体の登録をしている。20年ほど前に私を含め、親族も同意書を提出している。そして、まだ皆んなが生きてきてくれるうちにと、親戚友人を招き一泊旅行を兼ねて、正式な?生前葬を行なっている。
免許証を返納したのは、事故で死んでは献体はできないからのようだ。
「健康に死にたい」が口癖だ。
万一の場合には、即、献体すると言う。そして、骨が戻ってくるには半年から数年かかることもあるようだ。
また、次回、父親をマッサージして、是非料金を頂きたい。そして、その料金の相場が上がることを、父親の長生きと、俺のサイフが膨れる両方を考えながら願っている。
さぁ三連休の振り替え勤務に出発です。ひ弱な体は暑さに対応できません。みなさんも気をつけてください。