発達障害を抱えている人が日常生活するにあたって、皆さんがあたりまえのように毎日できている事を同じようにやるのが難しい、できないという事があります。
例えば、朝起きる、ご飯を食べる、歯を磨く、シャワー浴びる、掃除をするという一連の行動を、定型発達の方であれば何も考えずにテキパキ終わらせてしまうと思います。
ですが、これらの常識的な行動を行おうとしただけでも、SASUKEに挑めと言われたような精神的ハードルの高さがあります。
原因の1つとして、上記の5つの行動をそれぞれ細かく見たときに、タスクが多くなっているように見えてしんどくなるということです。
・朝起きる
しんどくても布団を上げる、しんどくても立ち上がる、
布団を畳む、マットレスを畳む、カーテンをあける等
・ご飯を食べる
(お米を研ぐ、炊飯器に入れる)左のことを寝る前にやる、
おかず用意する、ご飯を食べる等
・歯を磨く
洗面所まで歩く、歯ブラシ持つ、歯磨き粉を付ける、歯を磨く等
・シャワー浴びる
服を脱ぐ、ガスをONにする、風呂場に行く、シャワー浴びる等
・掃除をする
掃除機のコンセント延ばす、コンセントさす、掃除機かける、雑巾かける、コロコロかける等
気持ち的にタスクが多くなり、しんどくなって行動しずらくなるという現象が起きます。
また、行動できたとしても、タスクが多いと、その合間に別のタスクに気がとられて取り掛かっていた行動がおろそかになったり忘れてしまうことも起こります。
発達障害と広く呼ばれていても、実際の症状は人それぞれで、問題をどのように解決していくのがベストであるかは人の数だけ存在しますが、対策の方向性としては、別の行動に置き換えたり、他のものと一緒にやってしまってタスクを減らす事が有効です。
・朝起きる
しんどくても布団を上げる、立ち上がる
→朝からしんどい行動を乗り越える必要がある上に、起きることが苦手な場合は2度寝のリスクがとても大きいです。
なので、寝ている場所から少し離れたところに目覚まし時計を設置するのがいいです。1つ注意することは、スマホのアラームではなくて目覚まし時計が好ましいということです。スマホのアラームにすると、
アラームを止める→SNS見る→ニュース見る→YOUTUBE観る→etc...
のように、時間を取られる恐れがあります。時計、アラームだけの機能を持った安い目覚まし時計であれば何でもいいです。
しんどい状態で起きる、立ち上がるというのがアラームを止めるという行動に変わるので、これだけでタスクを減らせます。
歯を磨く、シャワー浴びるに関しては、一緒にやって特に問題ない作業なので一緒にしてしまいます。一緒にしてしまうことでタスクを1つにできます。
ご飯を炊く行動は、1度にたくさん炊いてしまう方法があります。
1度行動したら、ストックが無くなるまで再度行動しなくていいので楽です。
掃除に関しては行動するのが難関ですが、お金があれば充電式でコードレスの物を買ったり、ここ最近であればルンバのような自動でやってくれるマシンもあるので、時間をお金で買うという気持ちで設備投資することで自分は楽をして、それでいて必要な事もできてしまいます。
・別の行動に置き換えてみる
・一緒にやってしまう
・ストックをつくる
・(余裕あれば)楽するための設備投資をする
マルチタスクに押しつぶされて工夫する余裕ないと言われればそれまでですが、普段の生活でこれらを意識してみるとだいぶ生きやすくなります。