毎年11月に、京都の貴船神社で「お火焚祭」が行われます。
「燃え盛る火の霊力によって、罪穢れを取り除く
『払え』の行事の一つ」とのことで、
参拝者などが名前を書いた「お火焚串」
(写真に映っている木の棒です)を燃やします。
ちなみに、この時に使われる火は
古式ゆかしき方法で起こした「御神火」です。
お火焚祭を初めて見学した時は、
翌日発熱するほどエネルギーが大きくシフトし、
かなりビックリしましたが
なぜそんなに変化したのか、
後から理由が分かりました。
貴船神社のご祭神は「水の神様」ですが、
実はこの神様、「火の神様」を鎮めるために
生まれたといわれています。
イザナギノミコトと結婚したイザナミノミコトは、
いろんな神様を産み、最後に火の神様を出産し
その火に焼かれて亡くなりました。
悲しんだイザナギノミコトは火の神に切りつけ、
その時に生まれたのが水の神様。
そんなわけで、お火焚祭では
「火の神の霊力により災いの神の災いを払い清め、
勢い余った火の神の災いは、貴船大神(水の神様)の
お働きで鎮め給い、人々が幸せでありますように」
という祝詞を宮司さんが奏上するんだそうです。
そして、この行事を通して水の神様が
その力を甦らせる、つまり「再生する」というのが
このお祭りの大きな意味とのことで、
再生、つまり神様がシフトする
(エネルギーが大きく動く)瞬間に
立ち会わせていただいたわけですから、
それは発熱もしますよね・・・。
納得しました。
火が燃えている間は、宮司さんがこの鈴を鳴らし
神職さんや参加者全員で、「大払詞(おおはらえのことば)」を
唱えます。
最後に、宮司さんが鈴を鳴らしながら
火の周囲を一周なさるのですが、
その瞬間に鈴の音が、
「さ~っ」とエネルギーを浄化するのが
とてもよく分かります。
秋空に煙が立ち上り、
最後は、こんな感じで
いつもの美しい貴船神社に。
お祭りが終わった直後は、
すごくパワフルなエネルギーが
境内にみなぎっているのが
伝わってきます。
ちなみに、「式年遷宮」も、神様がパワーを
甦らせるためのもの。
平成25年に行われる、伊勢神宮の「式年遷宮」も
とってもパワフルなんでしょうね。
楽しみです。