「自分の人生に、やって来て良いと許可したものが
やってくる。だから今来ていないものは、
許可していないということ」
この話を聞いた時、最初は半信半疑でした。
でも、自分がリーディングの仕事をするように
なり、お客様から様々な相談を受けて
お客様が望むものが人生にやってこない理由を
リーディングすると、「確かに!」と合点が
いくようになったんです。
例えば「結婚したいけどできない」という
お客様とお話させていただくと、
「結婚して生活レベルが下がるなら、現状維持の
ほうがいい」
「家を買いたいんですけど、なかなか物件が見つからない」
というお客様とお話させていただくと、
「家を買うと、ローンに縛られそうで怖い」
という心の奥底にある「恐怖」が見えてきて、それが
結婚や持ち家を遠ざけているということが、
結構あります。
「なんか思い当たるかも・・・」と自覚できれば
「生活レベルと結婚って、両立しないんだっけ」
とか、「具体的に、今の貯金額と年収、年齢といった
条件を組み合わせて、ローン額を少なくする方法を考えてみよう」
という風に具体的に考えるようになり、
それが「許可」に結びついていくことがあります。
ただ、生まれる前から「今回の人生では、優先順位は
仕事。時代背景を考えると、結婚しない方が課題を達成
しやすそうだから、結婚の優先順位は下げましょう」と
決めていると、頑張っても許可がなかなかおりにくい
こともあります。
ココ・シャネルの人生を描いた映画を
見た時、私は「この人は、大きな業績を達成する
ために、結婚に関する優先順位をさげる、と
生まれる前に決めていたのだろうな~」と
思いました。「女性がパンツをはくこと」
「誰かにコルセットを締め上げてもらわなくても、
女性が1人で着られる服を着ること」
「黒い服を日常着にすること」
「両手が自由に使えるショルダーバッグを、
女性のバッグにしたこと」など、
現代の私達にとって当たり前のファッションは
全部、彼女が創り出してくれたもの。
(映画「ココ・シャネル」より。主演はシャーリー・マクレーン)
世界のファッションの常識を覆すには、
並大抵ではないパワーと時間が必要で、
かつ、シャネルさんが生きていた時代には、
結婚した女性がバリバリ働くというのは
とても難しかったでしょうから、
「今生での課題は、大きな業績を世界に残すこと。
そのためには、仕事と結婚、究極の選択を迫られるなら
仕事を選ぶ」と、大枠で決めて生まれてきたんでしょうね。
もちろん、ご本人は覚えていなかったとは思いますが。
映画の中でも、「結婚は、私が仕事で成功してから」
と語るセリフがありましたけど、それはお芝居の中の
セリフだけではなく、本当に思っていたことに近いのではと
思いました。
ただ、「生まれる前は許可してなかった」という場合も、
「生きていくうちに、それもいいかなと思えるようになった」
のであれば、今生のシナリオの大枠を決めてくれた
存在であるハイアーセルフと相談して、
「許可する!」というのもアリです
たとえば、新月のお願いを毎回せっせと書いても
なかなか自分の元へやってこないものは
「もしかしたら、自分が許可してないのかも~」
と、まずは受け入れてみることが大事。
受け入れがたい時もしばしばありますが(苦笑)、
「来てない」=「許可してないという揺るぎない証拠」
なので、認めてしまうと打開策が見つかると思います。