猿田彦神社の境内に祀られている、もう1人のパワフルな
神様。それは「天宇受売命」(あめのうずめのみこと)です。
この方はダンスが上手で、「天照大神」が天岩屋の
入ってしまい、世の中が真っ暗になってしまったときに
岩屋の前で踊った女神として有名です。
それを見ている神様たちの拍手や歓声に、
ついつい天照大神が岩戸から出てきて、
世の中がまた平和になったという話、
聞いたことありますよね。
なぜここ猿田彦神社の境内にいらっしゃるのかというと、
猿田彦大神が「あめのやちまた」に「ににぎのみこと」を
迎えに来た時、「どちら様ですか? ご用件は?」と
声を掛けたのが天宇受売命。それがキッカケで、
伊勢まで猿田彦大神を送り、
一説によると奥さんになられたのだとか。
「天照大神」が思わず出てきてしまった踊りは
かなりユニークなものだったと本で読んだことが
ありますが、この方のダンスをお参りしながら
拝見したところ(リーディングできると本当に便利♪)
人を笑わせる踊りをしているときも、
常に真剣勝負。プロ意識抜群でした。
さらに、相当踊りの練習をつんでいたらしく、
足腰はしっかりしていて、低いポジションで
踊っても土台がしっかりしており
美しかったです。グラウンディングもしっかり
しているんですね。
その様子を拝見していて思ったのは、
日本で最初の「ダンスの女王」であると同時に、
「天職を全うし、自立して生きていく女性の原型」
でもあったのでは、ということです。
ちょっと前まで、日本でも女性が社会の中で
活躍し続けることは難しかったし、今も
難しいことがいろいろあるけど、
自分が持っている才能を活かし、
たくさんの人に喜んでもらえる仕事をすることで
道は開けていく、というお手本を見せてくれている
感じ、といえば分かりやすいでしょうか。
そんなこともあり、この神様は「芸能」「縁結び」
「たましづめ」「たまふり」の神様として
知られているんだそうです。
「たましづめ」は、身体に魂がガッツリ入っている状態。
その状態なら、自分の目的を果たすために
エネルギーも十分に使えます。
「たまふり」は、魂を奮い立たせていつまでも
若々しくいること。
で、最後に天宇受売命(あめのうずめのみこと)が
教えてくださったんですけど、
「自分が持っているスキルや芸事で、
みちを開きたい人はここに来て
おまいりするとよい」
だそうです。たしかに~!!
そんなアドバイスをいただいたので、
「みちびきの舞」の絵馬にお願いごとを
書いてしまいました。私はいろんな神社へ
行くので、あまりお願いをしすぎないように
気をつけているんですけど、
(人間でも、自分のところに相談に来た人が
他にもいろんな人のところへ同じ相談をしに
行きまくっていると聞くと、ふーんって
思っちゃいますもんね)
ここでは書いてみようかな、という気持ちに
なりました。流れには逆らいません。
「みちびきの舞」の絵馬。
「お参りする人の願いが、よい方向へ
導かれるように」という絵馬だそうです。
絵馬を書いていると急に風が吹いて、
掛けられた絵馬がカタカタと鳴っていました。
そういう時は、神様が絵馬を読みに来て
くださっているんですって。
思いがけず、なんだかとても
素敵な神様に出会った朝でした。
◆エネルギーの種類
女性らしいエネルギーのアップ、
芸事を磨く、プロ意識を持って取り組み道を開く
◆アクセス
近鉄「五十鈴川」駅徒歩15~20分