去年の10月
まだ24歳の私はメキシコのサンクリストバルデラスカサスにいました
その町の宿で管理人をしていたのがうなぎです
会う前からイケメン管理人がいるとちらほら噂を聞いたりしたけど
当時は私は金持ちの外人と結婚すると思い込んでいたので
初めて会った時も ははーんコイツが噂の男か…
オレンジレンジみたい ふーん。て感じでした
ある日彼が散歩に行くとゆーので私もついていくことにしました
教会にいったり町を歩いたり
うなぎは静かな男で話も弾まず
特に行きたい所も予定も無く
途中民芸品市場でゲリラ人形を2つ買いました
その前日に私は虫刺されさんと民族の村で
既にゲリラ人形を5個も買っていたので欲しくなかったけど
退屈そうにしたら 『そろそろ宿に帰りましょうか。』
と言われそうな気がして
知らん顔してまた新たにゲリラ人形を買いました
その後公園のベンチに座って長いことボソボソ話ました
夕日が直で顔に当たって顔面が暑かったけど
暑いと言うと 『じゃー帰りましょう。』 と言われそうで我慢しました
うなぎも暑そうやったけど その時は二人とも暑い事には一切触れず
帰る頃には二人とも顔が赤く日に焼けていてました
その夜 屋上で1人ビールを飲んでいると うなぎが現れて
『こんな所で1人でお酒飲んで危ない』と言いました
その時私は悟りました こいつ私に気があるな… と
次の日も二人で出かけて
宿に戻るとまた私はわざとらしくビールを持って屋上に上がります
やはりあの男はついてくる…
惚れられたと確信しました
そんな甘酸っぱい事をしておきながら
わざと彼のアドレスも聞かずに
すぐメキシコを出てグアテマラに行きました
うなぎをじっくり3日放置した後
人づてに彼のアドレスを聞いてメールを送ると
『悔しいけど妙ちゃんが好きだ』とまんまと期待通りの返事がきたので
私は”そのうち帰る”と余裕ぶって返しました
うなぎを自分の男にするのは簡単でした