12月6日
20時すぎ、夫の体調が少し落ち着いたので帰宅しました。
本当は泊まるように準備はしていたのですが
夫が
「子供達が待ってるから帰ってあげて」
と本当は泊まって欲しかったはずです。

小さい子供がいると、そばに居たくても居れない。そんな歯がゆい気持ちになってしまいます。
下の娘も風邪をひいていた為、小児科に行かないと夫の病院に行く事も難しいし。
下の娘は今2歳でまだお母さんお母さんの時期です。私の母が家には居てくれてますが、どうしてもママじゃないとダメって事が多いです。

12月7日
朝一番に下の娘を小児科に連れて行き、薬局で薬をもらって帰る準備をしている時、着信がありました。
病院の看護師さんからでした。
「朝からキツそうにしてあるので、お薬を変更しようと思うのですが今から来ることできますか?」
そして先生に変わられました。
「非常にキツそうにしてあるんですが、お子さん達のことを気にしてあるので一緒に来れますか?」

迷わずに
「今から行きます」
そう言って電話を切りました。

それから上の息子を迎えに行き、急いで病院に行きました。

病院に着くと、ちょうど先生が部屋で夫に話をしていました。
夫はベッドから起き上がって話を聞いていました。
昨日の夜は付いてあげれなくてごめんね。
心の底から思いました。

そして今までの麻薬のテープから皮下注射でモルヒネを入れる治療に変わりました。

しばらく待って義両親も病院に到着し先生からナースステーションで説明がありました。


「ステロイドを使ってみて、2日間くらいは食欲も出て元気そうになって喜んでいたんですが、昨日くらいから表情もキツそうにしてあるので、痛みを取ってくれるモルヒネに変える方法がいいかと思います。これから痛みが耐えられなくなるようになると眠らせる薬を使う事も出てくるかもしれません」

私も義両親も夫が少しでも痛まなくていいようにというのが希望ではありました。

先生の説明の後、担当看護師さんからこれからの過ごし方について説明がありました。

これから出てくるであろう症状など、色々話していると我慢していた涙が溢れました。

夫の病気が見つかってたくさん泣きました。
人ってこんなに泣けるものなんですね。
枯れそうなくらい泣いたはずなのに。


喋ることは出来なくなっても、耳は最後まで聴こえているそうです。
そばで手足をマッサージしてあげることもリラックスできるようです。


ただそばに居てあげることしかできないけど、夫が少しでもリラックスして過ごせるようにしたいです。