レメーニと、ブラームスは、
ヨーゼフ・ヨアヒムをたずねる。
「やぁ!レメーニ!
元気だったかい?そちらさんは?」
「俺の相方。ヨハネス・ブラームス。よろしく頼む。
俺たちは、有名になりたいんだ!国王陛下に紹介してくれ。
そして、リストと、シューマンに会わせてほしい」
「レメーニ。なぜ、そんなに急いでいるんだ。
僕は、さっきも言ったけど、有名になりたいんじゃないんだ。
僕と、レメーニは、価値観が違うよ」
「なんだとっ!きさま!誰のおかげで、ここまで来れたと思ってるんだ!お前は、ただの酒場のピアノ弾きだったじゃないか!!」
「レメーニ!いい加減にしろ。とにかく、ブラームスくんのピアノをきいてみたいんだが」
ヨアヒムは、レメーニをなだめたが、レメーニは、
「もういい!わかったよ!勝手にしろっ!」といい放ち、
部屋から出ていき、その後戻らなくなった。
「レメーニは、熱く烈しい性格なんだ。ま、そこが彼の良さでもあるんだけどね」
「追いかけなくてもいいですか?レメーニのこと。ここまで来れたのも彼のおかげだし」
「大丈夫だよ。そのうち戻ってくるだろう。音楽院時代からの付き合いだからさ。ま、弾いてみて!」
ブラームスは、気をとりなおし、鍵盤に向かった。
ヨアヒムは、ブラームスの才能にほれこみ、
彼らは、その後、50年来の大親友となる。
そして、うまれたのが、「ヴァイオリン協奏曲」
----------------------------------------------
ヨアヒムは、音楽サロンへ、
ブラームスをつれていき、リストとシューマンを紹介する。
リストは、「きみがうわさのブラームスくんかね。ま、がんばってくれたまえ」と、あたりさわりのない挨拶をかわした。
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ブラームスは、シューマンの家に入ったとたん、
なぜだか、なつかしいような感覚がこみあげる。
それは、シューマンの妻、クララがそこにいたからである。
「若き天才、ブラームスくんだよ。家がないらしいから、しばらく、
うちと共同生活をしてもらう。みんな仲良くするように」
シューマンとクララには、4人の子供たちがいた。
クララは有名なピアニストであり、作曲家であった。
ピアノに向かうクララをブラームスは、ずっと見つめていた。
(なんて美しい人なんだろう!ただ造作がいいというだけでなく、
全身からあふれるエネルギーと、かもしだす母性と、
なぜだろう。なぜ、なつかしいと思うのだ!そうだ!僕の母に似てるからか。優しい眼差しと、ほがらかな歌声)
ブラームスがあまりにもじっと見つめるので、クララはその視線に気づき、優しくほほえみかけるのであった。
二人が交わす熱いまなざしに、
シューマンは、気づくはずもなかった。
この時点では・・・・
ヨーゼフ・ヨアヒムをたずねる。
「やぁ!レメーニ!
元気だったかい?そちらさんは?」
「俺の相方。ヨハネス・ブラームス。よろしく頼む。
俺たちは、有名になりたいんだ!国王陛下に紹介してくれ。
そして、リストと、シューマンに会わせてほしい」
「レメーニ。なぜ、そんなに急いでいるんだ。
僕は、さっきも言ったけど、有名になりたいんじゃないんだ。
僕と、レメーニは、価値観が違うよ」
「なんだとっ!きさま!誰のおかげで、ここまで来れたと思ってるんだ!お前は、ただの酒場のピアノ弾きだったじゃないか!!」
「レメーニ!いい加減にしろ。とにかく、ブラームスくんのピアノをきいてみたいんだが」
ヨアヒムは、レメーニをなだめたが、レメーニは、
「もういい!わかったよ!勝手にしろっ!」といい放ち、
部屋から出ていき、その後戻らなくなった。
「レメーニは、熱く烈しい性格なんだ。ま、そこが彼の良さでもあるんだけどね」
「追いかけなくてもいいですか?レメーニのこと。ここまで来れたのも彼のおかげだし」
「大丈夫だよ。そのうち戻ってくるだろう。音楽院時代からの付き合いだからさ。ま、弾いてみて!」
ブラームスは、気をとりなおし、鍵盤に向かった。
ヨアヒムは、ブラームスの才能にほれこみ、
彼らは、その後、50年来の大親友となる。
そして、うまれたのが、「ヴァイオリン協奏曲」
----------------------------------------------
ヨアヒムは、音楽サロンへ、
ブラームスをつれていき、リストとシューマンを紹介する。
リストは、「きみがうわさのブラームスくんかね。ま、がんばってくれたまえ」と、あたりさわりのない挨拶をかわした。
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シューマンは、「きみか。ブラームスくん。何年か前は、楽譜を送ってくれたのに、みれなくてごめんね。ちょっと忙しくて。よかったら、
家に遊びに来なさい」と親切に応じてくれた。
ブラームスは、シューマンの家に入ったとたん、
なぜだか、なつかしいような感覚がこみあげる。
それは、シューマンの妻、クララがそこにいたからである。
「若き天才、ブラームスくんだよ。家がないらしいから、しばらく、
うちと共同生活をしてもらう。みんな仲良くするように」
シューマンとクララには、4人の子供たちがいた。
クララは有名なピアニストであり、作曲家であった。
ピアノに向かうクララをブラームスは、ずっと見つめていた。
(なんて美しい人なんだろう!ただ造作がいいというだけでなく、
全身からあふれるエネルギーと、かもしだす母性と、
なぜだろう。なぜ、なつかしいと思うのだ!そうだ!僕の母に似てるからか。優しい眼差しと、ほがらかな歌声)
ブラームスがあまりにもじっと見つめるので、クララはその視線に気づき、優しくほほえみかけるのであった。
二人が交わす熱いまなざしに、
シューマンは、気づくはずもなかった。
この時点では・・・・