今年、やっと初雪だ。
空をみあげてみると、
白くて、小さな雪が、
ひらひらと、空を、空間を、あたしの心をきれいにするかのように、
天使の羽をつけたような、さわやかさで、
地上におりてきた。
「初雪だ」
あたしは、彼女に一言いうと、
「ほんとね」と応えた。
初雪は、すぐに天へ戻り、
降り積もることはなかった。
もっと、たくさん降って、かまくらができるくらいにに、積もって、
あたしの青春をよみがえらせてほしい。
好きな男と雪合戦、雪だるま、
雪の上をはだしを歩いたり・・・
そんな懐かしい思い出を、
ふと目の奥にうかばせてみる・・・