金曜日の昼。
やけに活発的にゴン太くん動いているなあと思っていたら、その数十分後に苦しそうな声を上げて急に後ろ足を引きずって歩くようになった。
これはヤバいって急いで動物病院に連絡して受診。
診察後の先生からの言葉は、とても残酷に響いた。
「症状からみて肥大型心筋症で血栓が足に詰まったのだろう。」
「この病気は致死率50%」
「今晩が山だと思って覚悟していてください」
ぐわん、ぐわんと頭の中がぐちゃぐちゃに揺れ動いた。
いきなり死んじゃうの?
あんなに元気に走り回っていたのに?
そして、痛み止めや心臓、血小板、利尿剤の注射を打っていただいた。
酸素ハウスを手配して、お薬もらってゴン太は我が家に帰ってきた。
さっきとはまるで違う、ゴン太の体。
後ろ足は血栓で詰まったため、動かせず、冷たくなり、ピンク色だった肉球が青紫色に変化した。
痛そうに、苦しそうに鳴いている。
見ているだけで辛い。
辛いけど、でもやれることやろう。
お薬飲ませて、お水飲ませて、ちゅーるを舐めさせて。
ゴン太はその日を何とか乗り越えて、2日間頑張って生き抜いて、日曜日の朝4時53分に亡くなった。
なでなでしながら、「もう頑張らなくて良いんだよ」「ありがとう」って声かけた瞬間に、
「わかったよ」って返事の代わりのように首をグッと持ち上げた瞬間スゥーと静かに息を吐いて亡くなった。
ああ、君はなんて最期まで素直な良い子なの。
死ぬ運命は誰にも変えられない。
生きとし生けるもの、すべてに死はまとわりつく。今はただただ悲しくても、辛くても、
いつかは受け止めなければならない。
今までありがとうって見送ってあげるべきなんだ。
感謝と愛をもって。
今夜はゴン太の火葬だ。
それまで思う存分なでなでして、
最後の我が家でのひとときを過ごそう。
ゴン太。
肉体がなくなったら、お空に向かってまっすぐ飛んでいくんだよ。
虹の橋の向こうはとてもいいところだからね。
ありがとう。