さらに翌日も、その次の日も、オットは仕事の準備をしていた。機嫌は悪くないが、いかにも疲れたという風である。ワタシも仕事があったので、自分のことをする。そして夕食時は、おかずをカウンターに並べ、「先に食べといて」と言って鍋を片付けた。また嫌味を言われたかないからな。得意げ

するとオットは、片付けを手伝うでもなく先に食べ、そそくさと済ませて自分の食器だけ洗って片付けるとすぐ寝てしまう。


週末の昼、ワタシが「昼はいらない」と言ったら一人でカップ麺を食べていた。ハハは、一人でちょっとしたイベントに出かけていた。

「今日、ハハの誕生日なんだ。本当は今日のイベントも、ワタシが誕生祝い代わりにお金を出して連れて行きたかったんだけど」

そう言うとオットは

「行ってきたら良かったのに」

と言う。どの口が言ってんだよ。自分たちばっかり遊んでって、あんなに悪態をついて暴れたくせに。メラメラ

「行かせないようにしたのはあんたよ」

と言うワタシに、また自分の計画がワタシのせいでうまく行かなくなったことを繰り返すので

「もう、とにかくワタシはこういう状態に疲れたから」

そう言って、出かけた。そして近所の量販店でテレビテレビを注文すると、古いテレビは下取りで持って帰ってくれるそう。

「古いテレビはありますか?」

「あるにはあるんですが、かなり壊れてまして。あのー“元テレビ”でもいいんですか?あせる

そう言うワタシに首をかしげながら店員さんは

「壊れていても、テレビ、ですよね?」

「はぁ・・・・・」

「だったら持って帰りますよ。そして新しいテレビを設置して帰ります」

大型ゴミに出すより、エコポイントが出るのでかなり得なので、ちょっと後ろめたい気もしながら手続きをして帰った。


帰宅後、オットに

「リサイクルで家から古いテレビを出さないといけないから、あれを玄関まで出しておいて」

そう言うとオットは納戸へ段ボール箱を取りに行き、庭へ出てまたテレビをたたき割りだした。叫び

「これ以上、何をしているの?」

「大きすぎるから小さくしてるんだろっむかっ

間接的に鬱憤を晴らしているのか、ワタシへの見せしめか。

そして箱へ、ぐちゃぐちゃに詰め込みだした。あれでは、尖った破片が底を突き破ってしまうだろう。おそらく、破片の重さに箱が耐えられないと思う。ワタシなら、まず、かろうじて原形を留めている筺体の平らな面をそっくり段ボール箱に入れ、隙間に破片を詰めて凹凸が出ないように梱包するが。しかしここでそんんなことを言うと、また逆ギレするだろう。ドンッ

そう思って見てると案の定、途中で持ち上げたら底が大きくたわんだ。今にも箱が潰れそうである。するとオットは、詰め直そうとせず、半分ひっくり返して底をガムテープで補強しだした。そして何とか詰め終わり、紐でグルグルに縛る。それを半泣きになりながら引きずって玄関まで持っていき、手も洗わずに安定剤を飲んで寝てしまった。ぐぅぐぅ

まだ、時計昼の2時半である。



玄関に置かれたいびつなダンボール箱。おそらく、庭に放置してあったテレビは湿気を含んでいるから、そのうち箱がぐちゃぐちゃになってしまうだろう。持ち上げればたぶん崩壊する。ショック!

また、調子の良いときにもう一重箱をかぶせて梱包しなおすよう言わなきゃな・・・・


結局、翌日の昼前まで、オットは20時間ほど眠っていた。




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