前日はテレビの件でブスッとしていたオットだが、なにやら頻繁に携帯でメールを打っていた。
家には持って帰らなかったけれど(そりゃ誰からかと聞かれるだろうし)、どうやら数日前に、有名ブランドのチョコをどこかの女に貰って浮かれていた様子。たぶんワタシが終日、出かけた日に会っていたんだろう
で、その女と月末あたりにどこかへ行く約束を交わしているようだ。
オットが風呂へ入っているとき、こっそり携帯をのぞくと、馴れ馴れしい文体で絵文字いっぱいのメールに「この前はありがとう。○○さんと早く飲みに行きたい楽しみにしてます。酔いつぶれたら私が介抱してあげるからね」とか書いてあった。オットからの送信メールは消してあったので、いったいどういう文面で誘ったのかはわからなかったけれど。
たぶんオットも浮かれたメールを送ってたんだろう

そんなこんなで迎えた14日。
ワタシはと言えば、仕事関係の人に義理チョコをいくつか配り、ついでに家にも買って帰る。それとお札の入浴剤を。これ、ワタシ自身が見てみたかったので。
得意先から帰ってきたオットは、さも「どこからも貰わなかった」という顔をしていた。でも、得意先でチョコレートケーキを食べさせられたと、げんなりした表情。甘いものが苦手なのだ。なのに、おそらくソープ嬢であろう女から貰ったチョコには浮かれてるんだなぁ。で、それは得意先に置いてきたんじゃないだろうか。
ワタシのチョコも、「ふーん」で終わり。入浴剤は受けたようだが
この日は、食事を作るのが面倒だったので、久しぶりに外食へ。バレンタインデーだからと、ワタシがおごった。しかしオットは、チョコレートケーキがもたれているからと、あまり食べなかった。ま、いいけど


この翌日と次の日のオットは、リハビリやマッサージへ行ったあとは家でゴロゴロしていた。しかし週末に、以前から具合の悪かった犬の様子が急変した。
今までにも何度か様子がおかしくなり、そのたびに獣医さんへ運んでなんとか持ち堪えていた。腫瘍に良いサプリメントを取り寄せたり、食事に工夫したりで、あまり長くないであろう命をどうにか繋いできたのに。
また、歩けなくなったのだ

そこで翌日、オットが獣医さんへ連れて行ってくれた。
ワタシは仕事があったので、やむなく託す。
犬の腫瘍には、腹水が溜まっていたようだ。午前中にそれを抜いてもらったものの、内臓に溜まっている水も抜いたほうがいいということで、オットは預けて帰ってきた。
「腹水を抜いてもらったら、すごく気持ちよさそうな顔をしていた」とオット。この調子で、すっかり水を抜けばまた元気になってくれる・・・そう思っていた。同時に、とうとう腹水が溜まってしまったか。今度こそ、覚悟しなければならない。そんな気持ちが同時に押し寄せてきた。おそらくオットも同じ気持ちだったろうと思う

そして夜になり、犬を連れ戻しに行ったオット。
帰ってきた犬は、落ち着きがなかった。瞳が揺れ、横になってもじっとしていなくて何度も寝返りと打つ。だからといって立てるようになったわけではなく、伏せの状態から何度も何度も起きあがっては横倒しになる
そして、吐いた。

おかしい。

食欲もないし、水さえ飲まない。
オットは朝からの獣医さんとの往復や心配で、ぐったりしている。だからこの日は、ワタシがそばで寝ようと、布団を持って降りた。


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